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『クロ、部屋戻らないの？』
明日大事な日でしょ、と顔を覗き込むと
「あー、」
と目を逸らして
「先生とかぶらついてて咎められてもめんどくせーしちょっと見てくるから待ってて」
クロは中に入っていき
私は夜空を見上げる
赤葦君から、木兎君がセンチメンタルなことを言い出したのだとメールが来ていて
返信すると
〈まだ起きてらっしゃるんですか？〉
とすぐレスがきた
〈ちょっとクロと話してたの
そろそろ寝るよ〉
センチメンタルな木兎君を想像してふっと笑みが零れると
電話の着信音が鳴り響いて
『もしもし？』
《夜分遅くにすみません》
『大丈夫だけど…、どうしたの？』
《Aさん、お誕生日おめでとうございます》
『……え』
《日付、変わりましたから》
『覚えててくれたの？』
《忘れるわけないです》
『…すごい、0時ぴったりに』
《Aさん、言ってたじゃないですか
0時ぴったりに祝われるの嬉しいって》
『…！』
クロと木兎君達4人で集まっていた時、何気なく話した会話の1つ
《メールにしようと思っていたんですが、起きてらっしゃったみたいなので
直接お祝い出来たらと思い
突然のお電話すみません》
『ううん、全然！嬉しい！
でも赤葦君も明日試合なのにこんな時間まで起きてて大丈夫？』
《さっきまで仮眠とってたので大丈夫です》
『なんでそこまで…』
《大切な人の誕生日は、大切にお祝いしたいじゃないですか》
まだ2年生だというのに
しっかりしていて、よく出来た子だと思う
『…ありがとう
明日もお互い頑張ろうね』
《はい。
音駒は烏野とでしたよね
ゴミ捨て場の決戦、おめでとうございます
時間合えば見に行きます》
『あはは、ありがと』
《Aさんにとって、素敵な1年になりますように》
『ありがとう、おやすみ』
「誰と電話してたの？」
電話を切ると、後ろから声がして
『赤葦君』
「赤葦？なんで？」
『誕生日、おめでとうって』
「ふーん、春高中日だってのに余裕だな梟谷」
『え、…』
ハッとしてバツが悪そうに首をかいたクロは
「悪い、今のは…
俺が1番に祝いたかったのにって僻みってか」
おずおずと後ろからラッピングされた袋を取り出して
「誕生日おめでとう、A」
と眉を下げた
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
