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〜No side
｢『あけましておめでとうございます』｣
｢お、あけおめ〜｣
｢あけましておめでとう
今年もよろしくな｣
1月1日
4人の吐き出した息が白くのぼる
｢A、泊まりで来てくれるんだろ？｣
『うん、猫又監督が声掛けて下さったから』
｢Aにマネージャーしてもらうのもこれで最後か｣
『……』
｢ほーら、しんみりしてないで行こうぜ
夜久、海、
A｣
主将の一言で歩き出し
4人で手を合わせてお参りをする
｢…必勝祈願、ってさ
神頼みなんて情けねぇとか思わない？｣
ゆっくり空を仰ぐ黒尾の一言に夜久は目をひそめる
｢はァ？｣
｢…例えば、全国常連で優勝候補なんて言われてるような連中はさ
神に縋ったりしないのかなァ〜なんてね
思ったわけで｣
ほら、牛若や佐久早が神様に勝利を願ってるとこ想像出来る？と続ける黒尾
｢それでも、願わずにはいられないんだよね｣
いつものおちゃらけたトーンで笑う
彼が抱えているプレッシャーも
発された言葉の意味も
ここにいる全員に理解することは容易だった
『烏野もね、今日お参り行ってるんだって』
｢あぁ、らしいな
サームラから聞いた｣
『潔子ちゃんは
神様の助けなんてなくても大丈夫って言ってた』
3人は黙って言葉の続きを待つ
『私もそう思うよ
神様の助けがなくてもきっと音駒は大丈夫
___でも、神様が見つけてくれたら
みんなの勝ちたいって祈りが通じたらそれはもっと大きな力になるんじゃないかなとも思う』
｢｢｢……｣｣｣
『私はプレーも出来ないし、コートに立つわけじゃないけど
それでも祈らずにいられないし
声援や応援は、直接みんなの＋になるものじゃないかもしれないけど
それが選手たちに届いて力になるのと同じで』
黒尾の細い目と
月白の大きくて茶色い瞳がぶつかる
『沢山の想いはちゃんと形になるんじゃないかな』
｢…うん、そうだな｣
｢しっかりしろよ主将！｣
夜久は黒尾の背中を叩いて、肩を回す
｢俺たちはマネージャーに頭が上がらないな｣
反対の肩に腕を回した海と
3人が振り向いて
｢ほら、Aも｣
2013年 1月
全日本バレーボール高等学校選手権大会
春高が幕を開ける
・
・
・
｢はよ｣
『おはよう』
｢体調は？｣
『平気
クロは？』
目を見開いた彼は
方眉を下げて笑った
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
