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暗くなった夜の道
前を歩く見慣れた後ろ姿
「げ。黒猫__よ…った」
「__明日…じゃない」
「不吉…象徴___もんな」
(また、この夢)
小学生の頃、研磨とクロと行った初めての花火大会の帰り道
先頭を歩くクロの目の前を黒猫が横切った
慌てて探してみたけど、私には見つけることは出来なかった
“黒猫は幸運を運んでくるんだよ”
お母さんが、私に教えてくれた言葉
これは、本当だ
だって【クロ】は私に幸運を運んでくれたから
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昔、猫を飼ってた
真っ黒だから【クロ】
野良猫を拾ったらしい
私が産まれる前からおうちにいて
共働きで家を空けがちだった両親の代わりに
クロは私にとって唯一の家族だった
歳を重ねたクロが弱っていくのを見るのが辛くて
『クロ、明日の運動会いやだよ…
A走るのはやくないもん、』
ほとんど動かなくなっていたクロが
前みたいに私の手を舐めた
『…クロが応援してくれるなら、頑張ってみようかな、』
いつも通りの一日の始まりだった
かけっこは転んじゃって最下位だったけど
クロが励ましてくれたから痛む膝を我慢して最後まで走った
(ビリだったけど、ちゃんと走れたよってクロに報告しよう)
家に帰ったら、クロが寝ていたベッドはもぬけの殻で
『ママっ、
どうしよう！クロが…
クロがいなくなっちゃったの！』
｢おかしいわね、窓の鍵かけ忘れてたのかしら…｣
あれからどんなに探してもクロは見つからなくて
｢A、猫はね
死期が近づくと自ら姿を隠して人気のないところで最期を迎えるって言い伝えがあるんだよ｣
お父さんは言った
｢時々、トイレを失敗したり吐いたりしてたけど
Aの前で1度もそんな姿見せなかっただろう？｣
そんなの、知らなかった
｢クロはAが心配しないように
Aを悲しませないようにってお散歩にいったんじゃないかな｣
｢クロはお外大好きだったもんね｣
皆と同じように外で遊べない私は家にひきこもってばかりだった
｢にゃーん｣
『…クロ、お外出たいの？』
窓を開けてやれば、ぴょんっと飛び出て
『…私も行くの？』
ついてこいとでも言うように自慢の長いしっぽをふりながら
(あ、たんぽぽ…)
道端に咲く花に目をやれるくらい
ゆっくり、ゆっくり
時折ついてきているか確認するように振り向いては
クロは私を外へ連れ出した
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
