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｢…？｣
リエーフは不思議そうな顔をしていたけど
こういうのは、俺達がどんなに言ったところで100%理解なんて出来ないし
自分で、感じるしかない
その瞬間が訪れれば
リエーフはきっと、もっと成長するだろう
足はそのまま医務室へ
『…なんで…、クロ』
｢発作、じゃなさそうだな｣
真っ白な部屋の中で、
そのまま消えちまうんじゃないかって思うような透明感で
Aはそこにいた
｢無理して来なくていいって言ったよな？｣
試合が始まる前
音駒の応援席から外れて
1人、ちょこんと座っていたA
その姿が、試合中に突如消えた
『無理してない、私が行きたかっただけ』
「朝から体調良くなかったんだろ
じゃあ言えよ」
キツい言い方にAの肩がビクリとはねる
朝、いつも通り起こしに来たAは
普通を装ってたけど
どこか青白くて
“無理して来なくていいからな
どーせ勝つのは俺達なので、信じて待ってて下さいよ”
そう言い残してきた
だけど、Aは
“大丈夫”って笑っただけで
「そしたら、なんかしらの対策出来たかもしんねーだろ」
『でも、クロに迷惑かけたくなくて…』
「迷惑なんて思ってないっていつも言ってる」
『…春高出場がかかってる大事な日だから、
心配させちゃダメだって…』
俺が相当怒っていると思ったのか
Aは慌てて弁解に入る
『すごい体調悪かったわけじゃないからちょっと試合見に行くくらいなら大丈夫だと思っ__』
「大丈夫じゃなかったじゃん
心配かけたくない、迷惑かけたくないって
お前にとってこれが正解なの？」
しどろもどろ続いていた声が止んで
静けさに、俺も我に返る
「悪い、言い過ぎ__」
顔を上げるとAの目から涙が零れ落ちた
「…ごめん、間違えた
迷惑だなんて思ってない…」
無意識に手が伸びて、Aを抱きしめる
(分かってる、俺のために無理してたのに)
『…ごめんなさい』
「謝んないで
ごめん、ほんとに。今のは俺が悪い」
震えているAに何度も繰り返した
こんなことが言いたかったんじゃないんだ
ただ
「心配、させてくれよ
お前が俺の試合を大事にしてくれるみたいに
俺もAのこと大事なんだ」
“クロ、頑張れ”
リエーフには偉そうにあんなことを言っておきながら
(やっぱり、目に見えないモノって難しい)
小さな彼女を抱きしめながら
悔しくて拳を握った
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
