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Aは、両親に負い目を感じている
Aは悪くないのに
体調を崩す度、周りの目を伺うような優しい奴で
同じように苦しむ人を助けたいと医療系の道を目指すことは知っていた
「この前、あいつがダウンした時に部屋で見つけちまったんだよね
推薦入試の要項」
「それが、来週…」
「あいつはさ、自分から言わないで無理しちゃうような子なのよ
…だから限界が来る前にストップかけてやんないといけない」
きっとAは
勉強も、マネージャーも頑張る
それで頑張って、体調を崩した時
きっと誰より自分を責める
「…やっぱお前らってさ__」
夜久が何か言いかけたところで
「ハッピーバースデー」
福永の一言で、日が回ったことに気づく
「お、もう17日か！
おめでとう黒尾！」
「おお、サンキュー」
(…あれ？)
Aからの連絡、来てないな
結局、翌朝になっても彼女からの連絡はなく
学校につけば1番に飛びついて来ると思ったのに
『おはよー、クロ』
「あぁ、はよ」
『お泊まりでもその寝癖つくんだね』
「それな」
『そんな所も可愛い〜』
「はいはいどーも」
そんな何気ない会話ばかりが過ぎて
あっという間に放課後
｢A｣
『ん？』
“なんか言うことねーの？”
いや、違うな
そんな祝ってくださいみたいなの
｢あー…うちの鍵貸してくんね？
俺の、部屋に忘れて来ちまって｣
(大嘘)
『何してんのー』
はい、って預けてあるうちの合鍵を受け取る
｢サンキュ｣
『はーい』
教室に入り自分の席につくAを目で追う
なんだよコイツ、忘れてんのか？
別に今更祝われたい歳でもねーけども
自主練は程々にして家に帰ると
うちの玄関の前にうずくまってるA
｢A？｣
『おかえり、クロ』
｢おかえりじゃないだろ！お前何してんだよ｣
『クロ待ってた』
｢なんで…｣
『誕生日プレゼント、渡しに』
｢…え｣
『お誕生日おめでとう、クロ
生まれてきてくれてありがとう』
｢…あり、がと
ってそうじゃなくていつから待ってたんだよ！
つーか連絡しろよ｣
慌てて鍵を出してドアを開ける
『したよ』
｢は!?｣
慌ててケータイを開くと
沢山のおめでとうメッセージに埋もれて
Aからのメールがあったことに気付く
(帰ってからまとめて返そうってまともに見てなかったんだった…)
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
