だめ…。 ページ47
あなたside
その日の夜、ベッドの上、甘い空間。
後ろから抱きしめながら、器用に私のパジャマのボタンを外していく真司郎。
するり、と脱がされて、顕になるうなじ、背中に落とされていく口づけと、優しい掌、指先が身体の線をなぞっていく。
真「Aの肌、すべすべしとる、」
あ「ん、」
私が弱いうなじ、背中に触れられて、ぞくりとする。
真「ここ、消えかけとる…つけていい?」
背中に口づけを落とされながら、吸い付かれそうになって、今日言われた事を思い出す。
あ「ん、まって、だめ…。」
真「今日は、するんいや、?」
あ「そうじゃ、ん、ないの。
今日、言われたの。」
真「…言われた?何を?」
いったん口を離した真司郎。
あ「そこはドレスから見えちゃうから、」
ドレスの試着をした時と、その後のブライダルエステをしてもらった時、同じ事を言われてしまった。
あ「見られて、恥ずかしかったんだからね?」
真「あー…、そやったんか、ごめん、」
後ろから申し訳なさそうな声が聞こえてくる。
あ「式、もうすぐでしょ?
消えるのに、少し時間かかっちゃうから…
だから、式終わるまで…だめ…。」
真「えー…、つけたいのに、」
残念そうな声。
あ「他の人に見られちゃってもいいの?
今日は女の人だったけど、式は男の人もくる
よ?」
真「…それは嫌や、見てええの、俺だけやもん、」
そう言いながらも、口づけを落としてくる。
あ「私も、んん、見られたく、ない、」
身体を走る、切なくなる感覚に、声が途切れ途切れになってしまう。
真「なら、ここは我慢する、」
背中を撫でながら言った。
…ここは?
真「式までは、見えへんとこにするわ、」
あ「え?」
真「こことか、ここ、」
腰のくびれたところと、お腹を指ですぅ、となぞってくる。
真「ここやったら、ドレスから見えへんし、
俺しか見いひん、」
あ「え、あの、」
言う間に、仰向けにされて、ベッドに押し倒された私。
真「今はここだけで我慢するけど、式終わった
ら、覚悟してな?」
耳元で囁かれて、胸がドクン、と音を立てた。
その後、真司郎は本当に、ドレスからは見えないところに、いくつか赤い華を刻みつけ、満足そうな顔をした。
…式が終わったら、私はどうなってしまうんでしょうか。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさんいつもありがとうございます(^_^)そのお言葉が本当に本当に嬉しいです(T_T)これからも負けずに書き続けます!こちらこそよろしくお願い致します(^_^) (2018年9月16日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ayanoooo__.。oOさん» お久しぶりです(^_^)ドキドキして頂けてよかったです(^_^)基本イチャイチャな2人なのでこれからもドキドキきゅんとできるお話を書いていけたらなと思います。次の章も楽しんで頂ければ嬉しいです、これからもよろしくお願い致します(^_^) (2018年9月16日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - hokukawaii0802さん» いつもありがとうございます。そんなに楽しみにしていて下さって本当に嬉しいです(T_T)それに何度も読み返して下さり感謝です。これからも無理のないようにしながら更新していきますのでよろしくお願い致します(^_^) (2018年9月16日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - このお話、本当に好きです!これからも、よろしく! (2018年9月16日 0時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
ayanoooo__.。oO(プロフ) - 2回目ぐらいのコメントです。いつもドキドキするようなお話を書いてくださりありがとうございます。毎日毎日更新されるのがとても嬉しいです。無理はしない程度に頑張ってください。また楽しみにしてます。 (2018年9月15日 20時) (レス) id: 61c7ef8e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年8月7日 19時