繋いだ手3

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真司郎side


あ「エスパー？」


いや、エスパーてなんやねん笑


エスパーやないけどAが考えてる事なんとなくわかんねん、やって俺が同じ立場やったら同じやから。


Aは女子校やったって言うてたから男の人おらんしおっても先生くらい？
やからそんな心配はないんやろうけど、もし共学やったらって考えたら…ゾッとする。


Aは自分が可愛いって自覚もモテるって自覚もないみたいやから余計心配やし、いくら先生だろうときっと俺は嫉妬してまう。


同期がAの事話してるだけでも嫌やのに、ましてや告られるとか…。


嫉妬から行かんといてって言ってまうかもしれん、それくらい嫌やねん。


俺の嫉妬深さもどうかと思うけど。


真「Aが行ってほしくないって言うんや
　 ったら行かへん。
　 余計な心配とかさせたないもん。」


そう伝えるとAは困ったような顔をした。


あ「真司郎はかっこいいからもしかしたらまた
　 告白とかされちゃうかもしれないよね？
　 だけど私はお友達大切にしてほしいって思
　 ってるよ。
　 卒業してから会ってないならなおさら。
　 私に行かないでって言う権利なんかないし
　
　 それに、真司郎の事信じてるから…。」


それだけ言うと俺にぎゅっと抱きついてくる。


あ「だから行ってきて？」


そうやった、Aは自分よりも他人を優先するような優しい子やった。


【信じてるから】


ここまで言われて行かへんって言うのも、せっかくのAの気持ちを足蹴にしてまうことにもなるよな…。


真「…わかった、ほんなら行こかな。
　 でもこれだけは覚えといて？
　 俺はAだけが好きやし、他の子
　 に興味なんか全くない。
　 これから先何があってもずっとそれは変わ
　 らへん。
　 俺はAだけのものやから。」


あ「うん、私も同じだよ。
　 真司郎の事好きだよ、これから先も
　 ずっと。
　 何があってもそれは私も変わらない。
　 私も…真司郎のものだから///」


そこで照れて顔赤くするとかなんなん、ほんま可愛すぎやわ。


こんだけAに夢中で他に気がいくとかほんまない、俺が離れられへんし、離す気も更々ない。


真「A、好きやで。大好きやから。」


あ「私も、大好き。」






何があっても離さへんから。

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