繋いだ手3

おねだり ページ2

真司郎side


意味有りげに笑ってるAに俺の胸中は穏やかやない。


俺何したんやろ…てか何か言うたんやろか。


昨日みんなから色々冷やかされて、もしかして酔った勢いで何か口走った？


いやいや、酔った勢いで口走るとか1番避けたい。


真「A…俺なにしたん。」


次第に激しさを増す胸の音を堪(こら)えながら恐る恐る尋ねると、【えー】と言いながらほんのり頬を染めて俺をちらりと見ると


あ「おねだりしてきたよ？」


と言った。


…おねだり？おねだりてなに？？


真「おねだりて、なに？」


スープをかき混ぜる手を止めると俺をまっすぐ見て


あ「ん。てしてきたよ。」


Aは目を閉じてほんの少し唇を突き出した。


あ「あとね膝枕して、ておねだりしてた///」


…なんや膝枕か、もっと違う事口走ってもうたんか思った。


て、俺そんな事おねだりしたん？
唇突き出して、しかも膝枕？
うわー恥ずい、めっちゃ恥ずい！！


酔ってたとはいえそんな事おねだりするやなんて、酒の力って怖いわー。


あ「真司郎耳赤くなってる、可愛い。」


なんて言うとるけど、さっきのAのほうがめっちゃ可愛いねんけど。


少し考えた俺は


真「Aさっきのもっかいやって？」


あ「えー。」


と言いながらも目を閉じて唇を突き出すAに、少し身を乗り出してちゅっと口付けた。


あ「？！」


すると真赤に顔を染め上げて、
俺は自分がしたおねだりの恥ずかしさを隠すように


真「これでおあいこやな。」


笑いかけると【もう！】なんて言いながらも嬉しそうにするA。


はぁ〜ほんま可愛い、最初は俺がした事やけどAからこんなおねだりされたら何度でもしてあげれるわ。

膝枕→←やらかした？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す