隣の少女は知ってしまう

８話 ページ8

翌日、アーヤ達は秀明ゼミナールのカフェテリアで集合していた。


「だけど、私だけは、塾の中に入れないから電話越しでの会議参加なのよね。」


いや塾に入ってないから仕方ないけど、これはちょっと悲しいわぁー。


『仕方ないだろ、お前が秀明に入っていないんだから。』


「だって塾無しの優等生なのだもの。」


『それ、自分で言うか普通…。』


『でも、実際に優等生だよすずちゃん。すずちゃんが通ってる小学校では、生徒会長を務めてるぐらいだもんね。』


『へぇー、それは、凄いね。』


「小学校は、塾入らずでも、中学からはどこかしらの塾には入るつもりよ。」


『えぇー、秀明にすればいいのにー。そしたら一緒だよ？』


「…考えておくわ。」


『それは楽しみだ。』


「ってか、全員いるでしょ!!さっさと始めなさいって!」


『お、おう！…では、マウテンバイク盗難事件について、これまでわかったことを整理して置こう。』


『なにそれ？』


今思ったんだけど電話越しでなにそれって言われたら突然過ぎて、何が何だかわからなくなる。え、気になる。


『事件を記録しおくノート。忘れないようにまとめておこうと思って。』


『いいねそれ。』


やっとあのノート出したか！

あのノート、アーヤめちゃくちゃウキウキワクワクと、してたんだようね…早く出したいなぁって感じで、めちゃくちゃ可愛かった。

そう、まるでリスかのように、可愛らしかった。←


会議では、調べた車の特徴と車の居場所と所有者。それと確実だろうと言うコンビニ強盗の犯人の証拠録音も聞かされた。


それからこれは、警察にいった方がいいが4人、自分の手柄にしたいのが1人。


「安全面的に考えて、警察ね。」


『な、そうんなぁ!!』



よくよく考えても、どっちでも、結果は変わらないし、なにより、アーヤに棄権が及ばなければいいの。


だけど、それじゃあ若武は、納得しないだろうな。だが、そういうやつがいた方が世の中、面白い事が起きるのもこいつみたいなのがいるからだけど。


そして、結論は、警察にとなった。


だが、どうも、電話でも聞こえるが、これはどうも納得してないようだ。

これは、先に行った方が良さそうだな。


それに、私だけじゃないしな、このあと、ここに行く人たちは。

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