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*




「………」

「…太輔、」

「…幾ら忙しいからって時間を作れず会えて無かったこと、それで寂しい思いさせてるのは分かってたけど…。俺が不甲斐ないせいでこんなんになって、心配も迷惑もかけたくなくて……。正直に話せば北山は絶対何よりも俺を優先する。 …そんなの彼奴だって忙しいのに負担でしかないから。自身を一番に考えて欲しいから…。会うのも避けて素っ気ない態度で接するしか、知られずに隠し通すには他に方法が無かったんだ……。 …普通にしてたら俺、絶対バレない自信なんて無いし……、」

「だからって、こんな…」

「……分かってるよ…。間違ったやり方な事ぐらい…。 …それに、例えもしこれで関係が終わっしまう様な事になっても…それは俺がいけないから。その時は体調が回復したらちゃんと謝って、また絶対振り向かせてみせる……。…また北山に俺を好きと言わせてみせる…。だから皆悪い、彼奴にはこのまま黙ってて欲しい……」

「…ガヤさん…」

「そんなの…、俺達はただ見守るしか出来ないって事?」

「そうだよ…!ミツに言わないでおくにしても、何か手助けは出来るでしょ…っ!」

「…タマ、ニカ、ありがとう…。その気持ちだけ受け取っておく…。皆で動けば彼奴だってすぐ勘づくよ…。それにこれ以上誰かの負担も増やせないからさ。 …迷惑掛けるのはもう渉だけで充分……」

「でも……!」

「…自分の体調管理の甘さが招いた事だから。誰かに甘えるのも、…北山に甘えるのも違うと思う……。 …俺自身でがんばらなきゃ…」


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「………っっ。 …なに、なんだそれ……そんなの…、何で彼奴は……っ」




いつも俺の、周りの事ばかりなんだ

藤ヶ谷こそ、もう少しぐらい自分を一番に考えて欲しい

驚きと、ついさっきまで別れる覚悟を決めてた気持ちが大きく、ぐわんと音を立てて揺るがされ

一気に溜まった涙が頬を伝い零れていった




「俺達はね、ただ、二人に幸せで居て欲しいんだ。宏光もガヤちゃんも、一緒に居て笑ってる時の顔が一番素敵なんだよ?キラキラしてるの。気付いてないでしょ」

「ミヤもタマもワッターも、皆気持ちは同じだから。 ほら、ミツ行ってきなよ。ガヤの所」

「…………え、?」




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kurumi(プロフ) - aaaさん» 切なくなったりドキドキしたり…そんなお話が書けたらと思っていたので楽しんで頂けていたら何よりです(*´˘`*)私もFさんは月のイメージでした。でも此のKiさんにとっては太陽なんですよね。逆にFさんにとっては…。ありがとうございます!最後までよろしくお願いします (2022年10月5日 22時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
aaa(プロフ) - このお話、いったいどう着地するんだろうとドキドキしながら読ませて頂いてたのでちょっとホッとしてます。Fくんって太陽の太が入ってるのに月のイメージなんですよね。。月の満ち欠けで進むお話素敵ですね。続きが楽しみです。 (2022年10月5日 19時) (レス) @page27 id: 28fb511570 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kurumi | 作成日時:2022年8月4日 0時

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