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だからといって甘えて良い理由にはならないし、やはり一番年上としてメンバーとして末っ子二人には頼られるぐらいの存在で居ないとな、なんて

お兄ちゃん心が刺激されたりしてしまう

目の前の悲しそうな顔と何か言いた気な顔を交互に見てふぅ、と小さく息を吐いた




「大丈夫。心配すんな。 …この前も悪かった。楽屋の空気悪化させんの分かってたけど流石にあのまま放っておく事も出来なくてさ」




きっと二人が求めてる答えはそんな事じゃないと分かってる

でも俺はもう…終わりにすると決めたから

此処で弱音を吐き出すなんてそんな情けない事出来やしない




「… それに、別れようと思う。これ以上、グループ内の空気悪化させる訳にもいかねーし。皆に迷惑掛けられないから。 …ま、彼奴にとってはもうとっくに終わってる話かもしれないけどさ。ちゃんとそこはハッキリさせないとだろ?」




なんとか二人に向けて繕った笑顔を貼り付ける

どうせ誤魔化しきれてないのだから

強行突破でそれ以上突っ込んでこれない様にさっさとこの話を終わらせるしか方法は無い




「…本当に、それ本気で言ってる?」

「もちろん」

「…じゃぁ、なんで

…今にも泣きそうな顔してるのミツ」

「……っ?!」




泣いてなんかいない

泣いてなんか…




「俺には全く覚悟なんて決まってない様にしか見えないよ。本当は離れたくなんてないのに、その決断をしなきゃいけないと決め込んでるとしか思えない」

「……っっ」




ぐっ、と噛みしめた唇が微かに震えているのは奥底の本心を見抜かれそうになったからか…

相変わらず泣きそうな顔をしてる千賀

正面からこちらを見つめる二階堂

二人から向けられるその目の真っ直ぐさに、思わず逸らしてしまいたくなる

これ以上何を言われるかが怖い

握る掌に強く爪が食い込んでいく感覚




「…千賀、俺やっぱ話そうと思う」

「でもそれは…っ」

「だって! そりゃ、言わないって約束はしたけど…!こんなの放っておけないでしょ…」

「ニカ…」

「いいよ。俺の独断だから。もし怒られるなら俺だけで充分」

「…なら俺も乗っかる。勝手に話すのは少し気が引けるけど、放っておけないのは同じだよ」




…なに、一体なんの話を……




「ミツ」




改めて俺の方を向いた二階堂と視線が絡む

目の中に揺れているのは覚悟を決めたかの様な強さだった




_

☾→←明けの三日月



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kurumi(プロフ) - aaaさん» 切なくなったりドキドキしたり…そんなお話が書けたらと思っていたので楽しんで頂けていたら何よりです(*´˘`*)私もFさんは月のイメージでした。でも此のKiさんにとっては太陽なんですよね。逆にFさんにとっては…。ありがとうございます!最後までよろしくお願いします (2022年10月5日 22時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
aaa(プロフ) - このお話、いったいどう着地するんだろうとドキドキしながら読ませて頂いてたのでちょっとホッとしてます。Fくんって太陽の太が入ってるのに月のイメージなんですよね。。月の満ち欠けで進むお話素敵ですね。続きが楽しみです。 (2022年10月5日 19時) (レス) @page27 id: 28fb511570 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kurumi | 作成日時:2022年8月4日 0時

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