ぼくらのせんせい。 s×s

#31 ページ34

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翔 ｢雅紀口開けれる？｣


雅紀 ｢こくん…でもっ…｣



翔 ｢ん？｣


雅紀 ｢……｣



翔 ｢なあに？｣


雅紀 ｢きれい…ちがうよ…っ…？｣



翔 ｢はは、大丈夫。
そんなことで雅紀のこと嫌いにならないよ。｣


雅紀 ｢……ん。｣



翔 ｢ほら、口開けて？｣


雅紀 ｢んっ…ぁぁ…｣


翔 ｢ありがとな。｣




口を開けた雅紀の口に器用にミラーを通す翔。


雅紀についてきて。
って言われて診察室まで来たおいら。

怖いな…嫌だな…って思いもある。



でも、

雅紀、凄いな…
翔くん、かっこいいな…

って。


そんな思いもあることは確か。



怖いけど…おいらはされないもん…
…今は付き添いだけだから…頑張れるよね。




翔 ｢雅紀、少し痛んだらごめんな？｣



そういって翔くんが風？をかけると、
雅紀は｢んっ…｣って声を漏らす。




翔 ｢ごめんな、大丈夫？
…もう少しだけ口開けててな？｣


翔くんは雅紀の歯を診ては紙に書いて。
いろいろ記入してる。

おいらはもっと、書かれるんだろうなぁ…




翔 ｢よし、おしまい。口ゆすいでな？｣


雅紀 ｢こくん…｣



翔 ｢はは、なに？そんなに心配？｣


雅紀 ｢だって…｣



翔 ｢ちゃんと説明するから。
とりあえず、うがいしてな？｣


雅紀 ｢こくん。｣




雅紀がうがいし終わると、
翔先生は雅紀に向かって話し出す。





＊

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