第6話 ページ11
「あの、一緒に帰りませんか?」
「…え?」
「花宮恭弥です。よろしくお願いします(よろしくしたくないけど)」という必要最低限の自己紹介をして、その後も色々あったけどなんとか乗り越え____
無事放課後まで生き延びた僕。
まあつまり、今は放課後なわけで、これから帰ろうとしていたところなんだけど…
「…なんで僕?」
何故か“一緒に帰らないか”と誘われた。
「目があったので…気になって…」
無表情でそう言葉を紡ぐ彼。…目あったっけ?
ああ、でも“珍しい髪色”だから知らないうちに目で追ってたのかもしれない。前世の癖で。
風紀を乱す輩は咬み殺さなくちゃいけないからね。
出席番号1番の東…?とかいう彼は地毛ということが分かったけど、今“目の前にいる彼”はどうか分からない。
「ねえ、それ地毛?」
「…はい?」
「その髪、染めてるの?」
「あ…いえ、これはもともとこんな色で…よく言われるんですけど…」
「そう」
「で、一緒に帰ってくれますか?」
どうやら彼はどうしても僕と一緒に帰りたいらしい。っていうか1つ疑問なんだけど…
「なんで“目があった”だけで僕と一緒に帰ろうと思ったの?」
“目があう”ことがそんなに特別なこととは思えないんだけど。
「だって…“目があう”っていうことは、ボクのことが“見えてる”っていうことですよね?」
彼は顔をズイッと音がしそうなくらい僕に近づけて言った。
「ボク、“ボクが見える人”に初めて会ったので!嬉しくて!!」
………。
え??
「だから、仲良くなれたらなと思ったんですけど…ダメでしょうか…」
ちょっと待って。
「え、あのさ」
「はい?」
「え、なに、君幽霊かなにかなの?」
「え?違います」
「は?」
「え?」
「え??」
話が噛み合わないんだけど?
******************
みなさん、もう誰だかお分かりですね?
ていうか雲雀さんが困ってるー(←犯人)
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よもぎお餅 - 更新頑張って欲しい (2017年12月12日 16時) (レス) id: 257205c4fe (このIDを非表示/違反報告)
かっきー(プロフ) - めっちゃ面白いです!雲雀恭弥ちょーかっこいい!更新頑張ってください! (2017年10月22日 18時) (レス) id: 033d6000a6 (このIDを非表示/違反報告)
luna〜月〜(プロフ) - 更新頑張ってください!!! (2016年7月21日 22時) (レス) id: 844093bed0 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - カプねぇ頑張ってね! (2016年7月12日 7時) (レス) id: 9fa1e0b9a6 (このIDを非表示/違反報告)
戮 - めっちゃ!めっちゃ!面白いです!頑張ってください! (2016年6月6日 22時) (レス) id: 30ed148b29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カプレーゼ | 作成日時:2016年2月25日 21時