【リボーン×黒バス】雲は悪童の弟になったようで。

終わりと始まり・上 ページ1

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ボンゴレ本部、医療室。その部屋のベッドに横たわる1人の青年。



青年はこんな風に自分の人生が終わるとは思ってもみなかっただろう。



青年は肉体的にも精神的にも、人一倍強い人だった。強い心の持ち主だった。



だからこそ、彼以外の人達もまさかあの彼がこんなにも早くこの世を去るなんて思わず…



ガラララララっ



「草壁さん！何があったんですか！？雲雀さんが重体だって…！！」


「沢田さん…。」



病室の扉を開け、息を切らしながらやって来たのはボンゴレファミリー10代目ボス、沢田綱吉。他の守護者も沢田につられて急いで病室に入ってきた。



しかし、やって来たのは全ての守護者ではない。1人だけ足りなかった。



そう、それこそが今ベッドに横たわっている青年。名を雲雀恭弥。ボンゴレ雲の守護者である。



彼のベッドの横で、椅子に腰掛けていた草壁哲也は、その重い腰を上げ、病室にやって来た彼らに深く頭を下げた。



「すみませんっ…私の…私の所為で恭さんは…。」


「どういう…ことですか…？」


「今回の任務の相手が…毒使いだったんです…。もちろん…恭さんが勝利したんですが…倒したと思った敵の1人にまだ息があったらしくて…でも私は気付く事が出来なくて…敵が投げた矢から恭さんが私を守ってくれたんです。でも反応が遅れたらしくそのまま矢が恭さんに…。」


「で…でも毒なら今までの任務でも…！」


「それが…医者に聞いてみたところ、見た事がない毒らしくて…解毒薬が作れないんだそうです…。」


「そんな…。」


「私のっ…自分私の所為でっ…。」


「…それは…違うよ草壁…。」


「！恭さんっ！！」
「雲雀さんっ！！」

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