【明治東亰恋伽】孤独姫は泡沫に…【菱田春草】

20話ー脱走ー ページ21

何なんだよ、明治に来てから……!!
だんだん私の口調が悪くなってくる!!
まるで、昔の私じゃないか……。


芽衣「えっと、、姫ちゃん……、熱は……?」

『それなら、治ったよ。ありがとうね。』


いゃいゃ、こんなこと言ってる場合じゃないんですけどー!


『じゃ、私は風邪が移ると悪いで、帰ります!』


これなら、行ける…!!
いざとなったら、あの技があるし〜〜。


鴎外「さて、どうしたらものか……。」

春草「どうしたんですか。」

音奴「あの娘、捕まえて欲しいんだけど。」

芽衣「普通だと、男の人は固まって動けなくなって、逃げられるんですよね……。」

春草「じゃあ、俺行ってきますよ。どうせ、俺には効果ないみたいですし。」






脱出成功!!!
私は、入り口付近で笑っていた。
私には、手が出せぬまい。
だって私には、あの技……。


『うぐっ……?!』

春草「はいはい、鴎外さん所戻りますよー。」

『お前……!!今すぐぶっ飛ばしてやろうか???』


私が拳を顔面に当ててやろうとすると、「よいしょ。」と言う声が聞こえ、は？となる。


『ちょっんちょっ！！下ろさんか!!』

春草「暴れないでくれる？」

『いゃ、お前が担ぐからだろっ!!』

春草「鴎外さーんー。」

鴎外「春草助かったよ!」

『ウザイ。』


仕方ないので、蹴ってみた。
そしたら、手が離れて私落下。
上手く着地し、走り去る。
二度目の逃走。


『本当、どいつもこいつも……。』

『私の味方などいないか……。』

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