捜索 14 ページ14
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ダイニングテーブルの上に置かれた1つの包帯を鷲掴みにし、上着と帽子を拾い上げ全速力で外に出る
スマートフォンを片手で操作し、部下に電話をかける
【───── もしもし、どうなさいましたか。】
1コール目で即座に応答する
『…大至急車を用意してくれ。』
【了解致しました、すぐに向かわせます】
10秒間だけの会話とは言えない速さで要件を済ませると、エレベーターに乗り込み1ボタンを連打する
高層マンションのエレベーターはショッピングモールに設備されているようなエレベーターとは違い恐ろしく速い
はずのエレベーターも、相当パニックなのかとてつもなく遅く感じる
幸い夜中であった為途中の階で止まらなかった
エレベーターがようやく1階に辿り着くと、扉が開いている間さえも惜しくなり無理矢理こじあける
エントランスまで一直線、猛スピードで駆け抜け自動ドアの開けた先に黒い車が数台止まっていた
「中原幹部、こちらへ」
『嗚呼』
黒服が扉を開け車の中に入り込むと、そこには部下の芥川が背筋を伸ばし姿勢正しく座っていた
確か今日芥川の仕事は随分前に終わったはず
わざわざ呼び出したのか、悪い事した
なんて思ってる暇は俺にはねえ
「中原幹部、どうなさいましたか?仕事なら先程終えられた筈では…」
『それ所じゃねェんだよ』
「…」
芥川にあたっても仕方が無い事位分かっている
ただどうしても、どうにかして怒りを発散しておかねェと持たねえんだよ
『…Aが居ねえ』
「…っ」
何も知らない無垢な芥川の顔が一気に曇る
芥川はAとの直接の接点は無かったが、俺の嫁である事は知っていた
「何故ですか?」
『んなの俺が聞きてェよ!!!』
芥川に向かい声を荒げた
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茉耶 - 最近あひゃこさんの夢小説ばっかり見ていつも泣いてます!毎回いい作品をありがとうございます!!また太宰さんの小説書いて欲しいです! (2019年8月11日 16時) (レス) id: 2037e6e45f (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - 太宰さんんんんん!!かっこいいーー!!!好きですううう!作者さんも、太宰さんも愛してます← (2018年11月22日 20時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - すっっっごい面白かったです!ヤンデレ文豪さん、ほわぁ…真逆中也さんがあんなことをしていたなんて、さいっっっこうのドンデン返しでしたっ!私あんまり死落ちのヤンデレさん好きではないんですけど、すっっっごい面白くて、好き以外に選択肢がなかったです。 (2018年7月28日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
あひゃこ(プロフ) - かしさん» コメントありがとうございます! いつも死ぬ時は大体途切らせちゃってるのでわかりずらいんですよね(><)すみませんm(_ _)m 閲覧ありがとうございます! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 782bc5610f (このIDを非表示/違反報告)
かし(プロフ) - 物凄く面白かったです!最後に夢主の回想が途切れた時はえ?あれ?タブレット壊れた?と思いましたが、そう言うことだったんですね! (2018年6月19日 17時) (レス) id: 5b825520a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:私です x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2018年3月27日 11時