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「俺もまだまだだな〜〜〜なんつって」
頭をポリポリかいている小さくてチャラそうな人
「俺、北山宏光
あそこの会社の専属デザイナーやってるんだけど知らない?」
そう言って指を指す方向を見ればうちのライバル会社の大きな看板が外のビルにあった
あ…北山さん
名前を聞けば私でもちゃんとわかるぐらいの有名なデザイナーさん
どこかで顔を見た事あったのは雑誌か何かかな
社長もどこかに行っちゃったし今、北山さんとお話できたら私もここにいる意味がありそう!
そう思って色々とお話をさせてもらった
初対面なのに何故かペラペラと喋ってしまうのは北山さんだからなのか
ちょっと相談なんかもしちゃったり
私が話している時の反応は軽いのに返ってくる言葉はその何倍も何倍も重くて、タメになる言葉ばかりだった
「お話、聞いてくださってありがとうございました」
私が頭を下げれば
「なーにいってんの!こんなのお易い御用!
若いのに色々考えてんだね、偉いよ」
無邪気な少年のような笑い顔をする北山さん
年齢を聞いて衝撃だったことは内緒
「俺、Aちゃん気に入った!仲良くしよ〜ぜ〜」
やっぱりチャラい…(笑)
それでも仲良くしてもらえるのは嬉しかった
「こちらこそ仲良くさせてください!(笑)」
Aって呼ぶねって言われて拒否することも出来ずに頷いた
「俺のこともみっくんって呼んでよ!みんなそう呼んでるから!」
ね?ってキラッキラスマイルで言われるけど……
私がみっくんだなんておこがましい
「ちょっとそれは」
「いーからいーから!みっくんって呼んでくれないと無視するからね!わかった?A」
「……はい分かりました」
よろしーって私のほっぺをつんつんする北山さん
人たらしなんだろうな
この憎めない感じ
社長ずっと戻ってこないけどどこにいるんだろう?
辺りを見渡しても
人、人、人
社長が見当たらない
まだ大丈夫かな
そう思って北山さんと話を続ける
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作者名:mi. | 作成日時:2020年7月30日 22時