お嬢様と黒色 ページ32
その後もう少しだけ話してさつきは体育館を出ていった
マネージャーの仕事に戻るらしい
体育館に1人残された私
なんかここ…静かで落ち着くわ…
あ、ボール落ちてるわ
ちょっとだけシュート練習をしていると自分のドリブルの音が2重に聞こえる
耳までおかしくなったかしら
私がドリブルをやめてもまだ音は聞こえる
『誰か…いるの？』
ま、まさか幽霊なんて信じないわよ？
そんな非科学的なものいるわけ…
黒｢練習やめちゃうんですか？｣
耳元で声が聞こえて飛び退いた
『い、いやぁぁぁあああ！！』
目の前にいたのはなんだか地味な男の子
『いつからいた！？』
黒｢えっと…東雲さんが来るだいぶ前からです
僕、男子バスケ部の三軍なのでここが練習場所で…｣
そっか、第3体育館は三軍の練習場所だったのか
そういえばなんで名前知ってるんだろう
『なんで名前…』
黒｢有名ですよ
男子バスケ部一軍"選手"兼マネージャーの東雲Aさん｣
『あの…ごめんなさい
すごく驚いてしまって…』
黒｢いえ、慣れてるので｣
なんか…不憫ねこの子
『待って、ずっと前からいたって…』
黒｢はい、自主練を始めようと思っていたら東雲さんが入ってきて…その…大切そうな話をしていたので邪魔しては悪いと思って話が終わるのを待っていました｣
聞かれてた…
『あの…』
黒｢大丈夫ですよ。他の人に言ったりしません｣
『ありがとうございます』
今会ったばかりだけれどなんだかこの人は信用できる
黒｢言いふらす友達もいませんので｣
あ、そういうことか
『あ…はい
でも申し訳ないですわ
秘密にし続けるって結構大変なことなので…』
黒｢じゃあ僕にバスケを教えてください｣
『バスケを？』
黒｢どうしても一軍にあがりたいんです
お願いします｣
どう見ても一軍にあがれる感じはしないけれど
でも、こういう人は嫌いじゃない
『…いいわよ
私なんかで良ければ』
黒｢ありがとうございます！！｣
これが私とテツヤの秘密の特訓の始まりだった
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輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ！めちゃくちゃ楽しみにしてます〜！！ (2019年10月2日 22時) (
レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます！掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです！更新楽しみにしてます！！！ (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：circle | 作成日時：2019年9月1日 17時
