緑色の気持ち ページ20
俺は何もしていない
はずだ
Aのスポドリをもらって飲んで、美味いと言った
ただそれだけ
なのに赤司は今まで見たことないような顔で俺を睨みAを連れ去っていった
青「なんだなんだ?」
桃「やっぱり赤司くんって…」
桃井は意味深な発言をしているが俺にはさっぱり分からない
緑「なぜAと赤司が一緒に?」
紫「知らないけど昨日も一緒に帰ってたよー」
青「家が近いとかじゃね?」
紫原と青峰もよく分かっていないようだ
桃井は相変わらず顔をしかめている
緑「とりあえず俺はAの所にいってくる」
桃「待ってみどりん…」
桃井の静止の声を振り切って俺は体育館を出た
体育館から校舎への渡り廊下に差し掛かった時Aの声が聞こえた
『お願い、征十郎
それだけはやめて…
真ちゃんにはバレたくないの』
俺はなぜか影に隠れてしまった
物陰から2人の様子を伺う
俺にはバレたくないとはどういうことだ?
Aは何か隠しているのか?
『何でもするから…』
Aが弱々しい声でそう呟いた
昔からAは明るく、自分に自信をもっている
そんなAからは考えられない姿だった
赤「何でも?
どういう意味か分かってる?」
赤司がそう言った直後
2人の唇が重なった
緑「!!」
思わず顔をひっこめる
Aのもらす声とやけに響き渡る水音から察するにそういうことだろう
俺にでも分かる
心がズキズキと痛む
聞きたくないのに、見たくないのになぜか足が動かない
もう一度覗くと赤司はAから離れていた
夕日に照らされた赤司の顔はどこか悲しそうだった
Aの顔はこちらからは伺えない
『満足?』
Aの声は震えていた
思わず拳を握りしめる
『こんなもので秘密にしてくれるならいくらでもしてあげるわ』
赤司は何も言わない
『帰りましょう』
2人は無言で帰っていった
俺はその場から動くことができない
嫉妬、怒り、困惑、動揺
色んな感情が渦巻いて吐き気がする
こんな気持ちになったのは初めてだ
赤司はAを脅しているのか?
Aは"こんなもの"と言っていたが明らかに"こんなもの"で済まされるはずがない
そこまでして俺に何を隠している?
なぜ俺に相談しない?
その日は毎日8時間の睡眠をとっている緑間が初めて一睡もしない夜となった
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輝夜(プロフ) - circleさん» はいっ!めちゃくちゃ楽しみにしてます〜!! (2019年10月2日 22時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
circle(プロフ) - 輝夜さん» ありがとうございます!掛け持ちしてる作品があるのでゆっくり更新になってしまうかと思いますがお付き合いください^^ (2019年10月2日 22時) (レス) id: ac596bfda9 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです!更新楽しみにしてます!!! (2019年10月1日 1時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:circle | 作成日時:2019年9月1日 17時