そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

誰が ページ34

晴side







朝日が昇る頃、無事園田村へ到着！

まぁいろいろと省略しましたが大変でしたよ。タソガレドキ忍者がたくさん襲ってきましたからね。囮だからそりゃあ食いついてくるのですが、多かったです…。

乱太郎くんもちゃんと手潟さんに情報を届けたことにホッとする。大きな怪我もなくて良かった。







今はもう空は綺麗な青空です。







「領主がタソガレドキと手を組んでるなんてお気の毒ですね」







「そうですねぇ…」







手潟さんを収集のかけられた所へ連れて行き、私は三郎くん、雷蔵くんの隣へ腰を落とす。







そして手潟さんは戦うと言い出し、皆は声を揃えて驚く。朝から元気です。







「戦うって、タソガレドキ軍とですか！？」







土井先生のくいつきに、手潟さんは「はい。惣の意気地を見せてやるのです。」と頷く。







「そう言われましても…」







「あの、戦うって言ったって村人の皆さんは？」







すると庄左ヱ門くんが手を挙げて質問。確かに、ここに来た時にはもう手潟さん以外の人は見かけていない。







「みんな、避難させました」







「なるほど」







だから誰もいないのか……ってなると







「と言うわけで忍たまの皆さん、よろしくねー」







ですよね。ただの村人が意気地見せても返り討ちですよ。







「冗談じゃないぜ！」







「そうだよ！」







きり丸くんとしんベヱくんが立ち上がり抗議。私も子供に戦わせるのは気に止む。







「タダ働きなんて…」







「そこ？」








しんベヱくんもコケてるよ。絶対意見違ってるよ君ら。







「ドケチにとってタダ働きは命に関わる行為なんだ！」







「顔から出るもの全部出ておるのう…よしよし、バイト代をだそう」







優しい手潟さん。きっと子供がお手伝いする時のお小遣い稼ぎと思ってるんだろうな。







「ッきり丸！銭と命とどっちが大事だ！」







「銭」







即答で応えたきり丸くんに土井先生はお怒りです。きり丸くんは「あっ」と口を抑えても手遅れで、土井先生は容赦なくきり丸くんの頬を引っ張っていました。

痛そう。私はつい自分の頬を抑えて見てました。

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