検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:45,360 hit

包帯 ページ33

安倍雨明side







「私はタソガレドキ忍者の組頭、雑渡昆奈門だ。まさか安倍先生の双子に会えるとは…。」







そう言いながら拘束を解き、苦無をしまう。敵意を感じられないから俺も刀をしまうことにした。







「ケホッ…俺も、晴がそこまで名が知れ渡ってることに驚きや」







「いやぁごめん。忍術学園とは聞いていたが、私の相手が保健委員や安倍先生なら手加減しようと思っていたが…







本当に保健委員と安倍先生だったとは。双子の方だけど。」







「それで、晴似の俺で見逃してくれるん?」







「まぁ、安倍先生を傷つけることになりそうだし…後でそちらに向かうと善法寺くんに伝えてくれ」







忍者組頭それで良いんか!!?

だが、忍者との戦闘に慣れていない俺にとっては好都合な話だったため素直に聞き入れる。







「あ、安倍先生も呼んでおいてね」







「ふんっ…」







晴は囮の護衛に着いている。俺だって一緒におれるならおりたいわ!!







それじゃあと去っていく包帯の忍者。

アイツ、手加減とか後で来るとか…独断やと怒られんの?自由すぎん?え、そんなもん?







ハッとして、俺は乱太郎たちの後を追う。他の忍者に襲われないことを願い、園田村へ到着。

手潟さんによると、乱太郎は奥で寝ているらしい。







見たところ、怪我はあの時に捻った足だけ。







「……よかった」







「皆にもそれくらい素直でいると良いんですがね」







「!?…不運の六年」







「僕は善法寺伊作です。伊作と呼んでください、雨明さん。」







「…変なやつやな、お前」







「そうですか?確かにちょっと不運ですけど…」







「保健委員って、先生の手伝いとか保健室の掃除くらいやない?なんで手当て出来るん?」







「それが保健委員ですよ。生徒の安否が第一です。それなら役に立ちたいでしょう?薬草も応急処置も覚えて損はありません。」







「ふーん………伊作やろ。覚えとく。」







「え!?は、はい!」







「何」







「いや、その…鉢屋に『あの人はあだ名でしか呼ばない』と聞いていたので…本当に呼んでくれるとは」







「アイツっ……」







包帯の忍者が、保健委員を気に入る理由が少し分かったかも知れない。

誰が→←捻る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
67人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです!!ありがとうございます!!(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
- 映画の話嬉しいです!この小説大好きです! (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます!笑了解しました!(^ω^) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます!!もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです!!一生応援し続けます.........! (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました!番外編の方で作らせていただきます!ありがとうございます(^ω^) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年7月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。