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捻る ページ32

安倍雨明side







作戦が決行され、善法寺伊作という六年が上から護衛。器用に木を飛び渡る。俺は乱太郎…の側で護衛。小さな子の護衛なんて初めてだ。







「滑りやすいんやから気ィつけな」







「はい!」







こんな子供でも、やっぱり忍者だと分かるように足が早い。内心驚くが、晴よりはまだ遅いとつい比べてしまう。







「うぉっ…とと、」







「あッ…もう何してんの!」







「だ、大丈夫!ちょっと捻っただけです!」







すると、上から六年が降りてくる。







「見せてごらん。きちんと処置しないと走れなくなるよ。」







頭巾を外しながら言うと、乱太郎が捻った足を応急処置。手際の良いやつだ。







「…お前、よく出来るな」







「保健委員ですから」







「伊作先輩は、不運大魔王とも呼ばれてるんです!」







「あはは…乱太郎、やめて」







「おい、目ガチやぞ」







応急処置を終えると、乱太郎は足をぷらぷらさせて動かないと言う。六年曰く、そうしたらしい。







「悪化したくないんやったら言うこと聞いとき」







六年が手を引いて乱太郎を立たせる。







「!…馬鹿!(はよ)う行け!」







乱太郎を巻き込んで六年の背中を押し、抜刀して身を挺する。襲ってきたのは、話で出てきた包帯の男の忍者。







「にんっ…!!?」







そりゃそうやよな。忍者と戦うのは忍者やよな。忍者が出てきても可笑しくないよな。







「雨明さん一気に顔色悪くなりましたね…」







「乱太郎行くよ!雨明さんの死を無駄にしちゃダメだ!」







「死んでないわ!」







「余所見か」







「っぐ…!」







腹を蹴られ、よろ着く足元。その隙をとられ、木に押さえつけられる。首には苦無を当てられ、少しでも動けば血が出るだろう。







「あ、雨明さん、その人…!!」







「早う行け言うとるやろ!!!」







「「は、はい!!!」」







乱太郎と六年の姿が見えなくなる。すると、包帯の忍者は喋りだした。







「あれは保健委員の…ん?君はよく見ると安倍先生じゃないか。」







「……せやけど」







「にしては話し方が違う」







いやまずお前誰やねん。

包帯→←陽動



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イチゴじゃむ(プロフ) - 擂さん» わわわ嬉しいです!!ありがとうございます!!(*´-`*) (2019年9月12日 21時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
- 映画の話嬉しいです!この小説大好きです! (2019年9月11日 17時) (レス) id: dbb2f34f73 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - あああ。さん» ありがとうございます!笑了解しました!(^ω^) (2019年7月14日 9時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
あああ。 - 続編おめでとうございます!!もう保健委員会の喜びの舞踊りました、、、リクエストなのですが、久しぶりに鉢屋三郎との絡みが欲しいです!!一生応援し続けます.........! (2019年7月14日 0時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - 棒人間さん» 了解しました!番外編の方で作らせていただきます!ありがとうございます(^ω^) (2019年7月12日 23時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2019年7月10日 21時

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