そういう質問じゃない【忍たま乱太郎】

男装 ページ4

晴side







一人でいるには男装すべし。

胸を潰し、髪を縛り、堂々と。雨をイメージしすぎたかな。大丈夫と言い聞かせ皆の元へ戻らねば。







「おにーさん一人ですか？」







「良かったら、砂のお城一緒に作ります？」







こ、れは……友達を作るチャンス？







「「安倍先生ー！！！」」







「あ…」







声を出しちゃさすがに性別は誤魔化せない。ごめんと表すように片手を軽く挙げて去る。

たぶん皆が呼んでくれなかったらお友達作ってた。え、そっちの方が良くない？







「よく分かったね！」







「鉢屋が教えてくれたのだ」







「えー潮江くんわかった訳じゃないんだ…」







「にしても、安倍先生は女も男もつれ……引き寄せるんだな」







つれ…？







「私には及びませんが、安倍先生は綺麗寄りですね」







「滝夜叉丸より安倍先生の方が綺麗だよ」







「黙れアホ八郎。お前の目は節穴だなまったく。」







「お前の目が節穴なのだ」







「三木ヱ門は話すな」







「なんだと！？」







「あーもう喧嘩しないの。それじゃあ私四年生心配だから…五年生と六年生は大丈夫だよね？」







私は四年生を見てるよ。一番個性的だから何をしでかすか分からない。







「「(四年生なら安心か…」」







ひとつ間が空いて、声を揃えて構いません、と。良かった。







「安倍先生と穴掘れるんですか〜？」







「安倍先生、その髪雑に結ばれてますね。直していいですか？」







「そのアホ毛って濡れても立つんですか！！？」







「私も土井先生のような能力がついたら…」







聖徳太子能力。

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