佰陸拾陸 ページ15
「炭治郎、師範から話を聞いたの。迷惑だったらごめんなさい。」
「いやこちらこそ!仕事もあるのにありがとう!大丈夫なのか?」
「…うん」
翌日、朝一にカナヲは炭治郎の元へ訪れた。
協力してくれるのはとても嬉しいが、炭治郎は内容が分からないため正直何が起こるのか混乱している。だが本当に何もしなくて良いらしい。
「…本当に何も話されてなかったのね。
私はこうして話す回数を増やすことを言われたの。アオイは…たぶん手伝いをきっかけにすると思う。」
「頼まれたらそりゃあ快く引き受けるが、俺がカナヲやアオイさんの側にいればいいんじゃないのか?」
二人がわざわざ来てくれるのでは大変だろう。仕事もあるのに。
炭治郎はそれなら自分から行くよと言えば、
「駄目。それじゃあ三日月を避けているように見える。
私たちで機会を伺いながら行くから
本当に何もしないで。」
「………わかった」
拒否。
確かにと炭治郎も自分で思ってしまった。
カナヲの積極性はいったいどこから出てきたのやら考えていると、相手も察したように口を開いた。
「……三日月には、感謝してる。炭治郎も。
だから協力したい。」
「そうか…三日月に言ってみるといい!きっと喜ぶぞ!」
「言った。
あ、いや…炭治郎の気持ちは言ってない。えっと…感謝してるってことを…」
「分かってるよ。ありがとう。」
それでツヤツヤのどんぐり貰った、とカナヲは手に転がせる。まるで動物の恩返しのような贈り物だが、それがまた三日月らしいと炭治郎は笑う。
カナヲもつられて口角が上がった。
・
・
・
________そしてお昼。炭治郎はまだ三日月を見かけることはなかった。
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イチゴじゃむ(プロフ) - まゆゆさん» そ、そんな…!(*´-`*)テレルヤン…こちらこそ最後まで閲覧してくださりありがとうございます!!こちらもコメントをいただき幸せです!!(´;ω;`) (2021年3月29日 2時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆ(プロフ) - 幸せな気分になれる作品ありがとうございます♪ (2021年3月28日 2時) (レス) id: b7969430ca (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» 分かります笑笑語彙力のない作品ですが、改めまして閲覧ありがとうございます!!(^ω^) (2020年3月25日 12時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
レレリ(プロフ) - イチゴじゃむさん» まぁ、そうですね!言うて私18以下でもめちゃくちゃ見てました!笑← (2020年3月24日 22時) (レス) id: 16e8e317f9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴじゃむ(プロフ) - レレリさん» ムフフ(´・∀・`)まあ注意なので読んではいけないなんて書いてないのでねェ!!!!(((ありがとうございます!!!笑笑頑張らせていただきます!!! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 842ab961ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イチゴじゃむ | 作成日時:2020年2月19日 1時