魔王ですけどなにか？２【歌い手】

大人になりたい子供 ページ27

センラside



A「私はお話すること、ないけど」




人間のみなさんが部屋を出たのを見送ると

早速、不機嫌な紅眼を向けてくる魔王さま

余程食事に行きたいのか足まで組んでめっちゃ不機嫌

細かいことまで言うと

服が変わってスカートになったから

綺麗な足が出てる

志麻くんがいたらガン見してそうだ




A「聞いてるの？センラくん」


センラ「聞いてますよ」


A「話はないって言ってるの」


センラ「Aちゃんにはなくても、センラにはあるんです」




飄々とそう答えると

更に拗ねだすAちゃん

いや〜かわいい


だけど、これ以上怒らすと、どんなめんどくさい悪戯されるかわからないからな




センラ「luzくんもnqrseくんも、まーしぃだって警護してるのにゴーレム2体も同行させるの？」


A「……やりすぎだって言いたいんでしょ？」




たかがニンゲンを守るためだけに、と付け加えるAちゃん

やだなぁ

たかが、だなんて思ってへんよ

一応客人だしね




センラ「なにか心配事でも？」


A「………別に」


センラ「さいですか」


A「食えない男はモテないよ」


センラ「センラは顔がいいので大丈夫です」




なんて、冗談を言ってみたら鼻で笑われた

自信あんのにな

なんならAちゃんが貰ってくれてもいいんだけど……

まだまだ先になりそうだ




センラ「ま、それは置いておいて。侵入者には監視つけてるから、魔王さまは気に病まなくていいですよ」


A「………ほんと。モテないよ」


センラ「なんとでも。さぁ、待たせてるんですからお早く。センラが抱えていきましょうか？」


A「うっさい。あなたにそんな力ないでしょ」




そういわれちゃえば返す言葉がない

ただ肩をすくめると、Aちゃんはフンッと鼻で笑って立ち上がった

そしてそのまま黒いマントをなびかせ行ってしまった




センラ「背伸びしちゃって……まだまだ子供なんですから」

想定外→←急すぎない？

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