検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:61,442 hit

大魔王は父 ページ24

まふまふside


A「あ、そうそう。そのうちニンゲンとこの王子さん来るよ」


「……え?」


志麻「は?」


センラ「………はい?」




みかんを口に放り投げそういったAちゃん

そんな軽い気持ちでいうことじゃなかったと思うな……


案の定、みんな固まってAちゃんを凝視している

すでに知っていた僕らはあえて触れずに、そろってお茶をすすった



志麻「え、なに?なにしたの?」


センラ「まさか向こうの王にあったりなんか……してませんよね?」


A「………シテナイデス」




あからさまな片言で答えたAちゃん

それを聞いたセンラくんは怒りもせず

ただ深いため息をついた

それは他のみんなも似た感じで……

腕を組んで俯いたり、口をキュッと結んだり、もの悲しげな瞳をAちゃんに向けたり

彼らのことをよく理解してない僕には

その感情は読み取れなかった




志麻「すみません。俺らの不甲斐なさが……」


「……今回だけだ。次はない」


志麻「はい」




小さい会話だったけど

静まった部屋にはよく聞こえた

そんな二人を交互にみて、戸惑いだしたAちゃん

彼女はピンと来てないみたい




「Aちゃん。出かけたいのなら、出かけてもいい。だけど、誰か一人付けて。人間じゃなくて、この四人のうち誰かを……わかったね?」


A「……?わかった……」


「うん。それじゃあ失礼するよ。青き勇者よ、お前が敵対しないことを望む。お前たちのためにも、そして……Aちゃんのためにも」


そらる「……はい」


まふまふ「大丈夫ですよ。そらるさんは友達のこと大切にするので」


「……あぁ。君たちは良いニンゲンだ」




また会おう。大魔王はそういうと背を向けて歩き出した

その後ろ姿を見送る僕ら

そんななか、Aちゃんが一言

「変なの」と呟いた

月と猫→←過保護の象徴



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
455人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 異世界
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。