大魔王は父 ページ24
まふまふside
A「あ、そうそう。そのうちニンゲンとこの王子さん来るよ」
「……え?」
志麻「は?」
センラ「………はい?」
みかんを口に放り投げそういったAちゃん
そんな軽い気持ちでいうことじゃなかったと思うな……
案の定、みんな固まってAちゃんを凝視している
すでに知っていた僕らはあえて触れずに、そろってお茶をすすった
志麻「え、なに?なにしたの?」
センラ「まさか向こうの王にあったりなんか……してませんよね?」
A「………シテナイデス」
あからさまな片言で答えたAちゃん
それを聞いたセンラくんは怒りもせず
ただ深いため息をついた
それは他のみんなも似た感じで……
腕を組んで俯いたり、口をキュッと結んだり、もの悲しげな瞳をAちゃんに向けたり
彼らのことをよく理解してない僕には
その感情は読み取れなかった
志麻「すみません。俺らの不甲斐なさが……」
「……今回だけだ。次はない」
志麻「はい」
小さい会話だったけど
静まった部屋にはよく聞こえた
そんな二人を交互にみて、戸惑いだしたAちゃん
彼女はピンと来てないみたい
「Aちゃん。出かけたいのなら、出かけてもいい。だけど、誰か一人付けて。人間じゃなくて、この四人のうち誰かを……わかったね?」
A「……?わかった……」
「うん。それじゃあ失礼するよ。青き勇者よ、お前が敵対しないことを望む。お前たちのためにも、そして……Aちゃんのためにも」
そらる「……はい」
まふまふ「大丈夫ですよ。そらるさんは友達のこと大切にするので」
「……あぁ。君たちは良いニンゲンだ」
また会おう。大魔王はそういうと背を向けて歩き出した
その後ろ姿を見送る僕ら
そんななか、Aちゃんが一言
「変なの」と呟いた
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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年2月27日 18時