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つまりは見せ物 ページ3

そらるside



王都中に広まった『魔物が攻めてきた』という話

もはや噂話ではなく確信のようだ

武装をした兵が

義勇兵を募る張り紙を貼っている

どうやら人手不足みたいだ



そして王都中

いや、おそらくこの国中を

混乱に陥れた原因が俺の横にいる




魔王、A

見た目はまだ若く、背もうらたくんと同じぐらい

でも正真正銘、魔物のトップ


たとえ

義勇兵求人の張り紙を熱心に見ていても

何を思ったか参加しようとしていても

彼女は魔王だ

そう

魔王………なんだよね?




うらた「おい、A。事の張本人がなにしてんだよ」


坂田「Aちゃんのこと返せー!って言ってるんよね?」


A「うん。そうらしいね」




そうらしいねって……

他人事かよ……




そらる「置き手紙、書かなかったんだな」


A「………あ〜……ん〜……」


うらた「書かなかったんだな」


A「そ〜ともいうかも〜」




明らかに目が泳ぎ始める魔王

まったく、威厳の欠片もないな


呆れ顔を向けていると

Aは苦笑いを浮かべた




A「まぁ問題ないでしょ!」


うらた「あるからこうなってんだろ」




開き直ったAを

バッサリ斬り捨てるうらたくん

相手が魔王だろうと容赦がない

こわいこわい




まふまふ「Aさ〜ん!1時間後に中央広場集合だって!」




そう言って走ってきたのは

姿の見えなかったまふまふ

さっきまでAと一緒に張り紙を見ていた


まさかと思うが志願したのか?

まさかまさか

まさか本当に、魔王が人間の勢力になろうというのか

この事態の張本人が?

そんなまさか


眩暈を覚え始めた時

俺の嫌な予感は的中した




坂田「え、ほんとに参加するん?」


A「ん?そうだけど?」


そらる「……まじかよ」


まふまふ「え?そらるさんなんで頭抱えてんですか?」


そらる「いやー……うん……やめておかない?」


まふまふ「え??なんでですかぁ?!いいじゃないですか!!」


そらる「ちょっとまふまふは黙ってて。ね?A。今すぐ合流したほうがいいと思うな」




わざわざ人間側に参戦して戦わなくても……

Aが戻ればそれで済むんだろうに……




A「あ、私は別に戦う気はないよ。私はただ烏合の衆相手にどうするか見たいだけー」




訓練もしてない人間が魔物に勝てるわけないじゃん。なんてシレッと言ったA





あー……そっちか。

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三歩止 - しずかさん» ありがとうございます!嬉しいです!もうすぐ続編に行くので読んで下さると光栄です! (2019年8月28日 22時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
しずか - このお話、私のタイプどストライクです!!魔王の性格とか私の求めていたものです!!愛読させていただきます。 (2019年8月23日 17時) (レス) id: ef7732b81a (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - フランさん» そう言って貰えると嬉しいです!新作は特に言うこともなかったので1番最後に付け足してみました……! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
三歩止 - さくさん» ありがとうございます!時間見つけ次第更新していきたいと思います! (2019年7月15日 19時) (レス) id: 7b39290272 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - この作品面白くて凄く好きです……!後新作の報告とかを1ページ使わずに下にちょこんと乗せている所も好きです() (2019年7月12日 0時) (レス) id: 24d7937625 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年2月27日 18時

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