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「で?そこからダッシュで逃げてきたと?
よくあのメガネに見つからなかったな」
「こーらわんちゃん先輩。一応先輩だから副会長さん。
いや、見つかったけどめっちゃ顔青ざめてたら保健室まで行くか?って言ってくれて見逃してもらった」
「あいつが見逃すとかどんだけだよ…」
軽音部室なう。
さっきあった事のあらましをわんちゃん先輩に話す。
まあ例の如く吸血鬼先輩はお休み中だし双子も今日はまだ来てないらしい。
なのでわんちゃん先輩とギターを弾きながら駄弁ってます。
何気一番仲良いのわんちゃん先輩だな。
なんて思いながらC、F、G、Amなど色々コードを引いていく。
ギターとか全然触らないから音がベーんってなるなあ。下手くそ。
そう思っていたらマジでわんちゃん先輩に下手くそって言われた。くそう。
「…まあでもつむぎ先輩もちゃんと自分の居場所-ユニット-見つけたようですし。
羨ましいけど、まずは喜んでおきましょうか」
ぽつりと言葉を零せばすかさず拾うわんちゃん先輩。
「…なんでテメーはユニット組まねえんだよ」
「…だって。
私以上の人も、私ぐらいの人も、いないんですもん。
そんな中でユニット組んだら私以外の人は輝けませんよ。
上手い人がいても良いけど、ずば抜けてたらダメなんですよ。
____私は、ずば抜けて上手いから」
そう言えばわんちゃん先輩は眉をひそめて
「…が…」
「え?」
言う。
「…っ俺様が!…俺様が3年になるまでにはお前と同じ位置に立ってやるっつってんだよ!
もうお前にんなこと言わせねえからな!」
「…はは、あははっはははははっ!
はあ〜あ、笑っちゃいますよ。
私と同じ位置に立つ?
いいですよ。じゃあ、楽しみにしてます」
へへ、と笑えばわんちゃん先輩は顔を赤くしてふいっと顔を背ける。
何だわんちゃん先輩純情かよ。
少しは、楽しみができたかな。
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狼(プロフ) - カルピンさん» うわあああごめんなさい!仮にもらびおじなのに…俺の阿保… ありがとうございます!頑張ります〜! (2017年3月5日 18時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
カルピン(プロフ) - こんばんは、楽しく見させて頂いております。仁兎の字が間違っていますよ。(なんかそっけない文ですいません(泣 これからも頑張ってください! (2017年3月4日 6時) (レス) id: 585f549c90 (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - ウィング・ジョーカー《sgsyi 》さん» ありがとうございます!言葉が綺麗なんてそんな…!恐縮です!書いてる人間の心は汚いですけどね(( (2016年11月11日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
ウィング・ジョーカー《sgsyi 》(プロフ) - こんばんわ!この小説読んでてとても面白いです!言葉がとても綺麗で読んでてまず飽きません。これからも頑張ってください!応援してます! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - 瀬名 凛さん» いや、一風変わった子の方が面白いなって思ってて。キャラは基本爆発させてます。キャラ崩壊しててすいません((ありがとうございます!更新頑張ります〜! (2016年9月24日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼 | 作成日時:2016年9月20日 0時