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「…ふあ、あふ…
いやあ、いい場所見つけちゃったなあ」
欠伸をもらしながら呟く。
部活も何事もなかったかのように終わり、時間があまったので休憩する人やさっさと帰る人などに別れた。
因みに私は前者である。
体育館の片付けを終わらせ体育館沿いにぐるっと一周すると、歌が聞こえてきた。
しかもしのちゃんっぽい。
少し早歩きでそこに向かうと案の定、Ra*bitsのメンバーがレッスンしていた。
あんず先輩がプロデュースしているらしい。
聞いていたいけど見つかるとレッスンされるかもしれないなあ…。
疲れたから今レッスンされるのはキツいぞ〜…。
ということで、此処の近くで歌が聞こえる場所を探して辺りを見渡す。
「……お、いいじゃんここ」
一番大きい木の下。
草が生い茂って私くらいならしゃがめば余裕で隠れられる。
此処で休みながら聞こうかな。
思い立ったが吉日。すぐに茂みに入る。
案外中に入ると草はそこまで生い茂ってなかった。しかも以外と広い。
日陰にもなってるし、簡単に言えば凄く快適。
思わず欠伸をする。
「…快適過ぎる〜…」
まずい、眠くなってきた…。
海洋生物部であんなに寝たのに…。
少し遠くから聞こえるしのちゃんの声が子守唄代わりになってる。
やばいやばい。寝るってこれ寝るって。
うつらうつらしてきた…。
……ちょっとだけ、ちょっとだけだから寝させて。
三日の徹夜はあの三時間じゃ補われなかったということか…。くそうつらい。
もう三徹はしない。絶対しない。
翌日先輩に「何で返信くれなかったの(威圧)」って言われても絶対しない。
だってこんな眠いの久しぶりだもん。
そして地面に倒れこむ。
木漏れ日が少し顔に当たるが、それも心地よい。
ごろりと寝転がって目を閉じる。
…だんだんしのちゃんの声も聞こえなくなってきた。
ああ、本当に綺麗な歌声だな。
暗転。
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狼(プロフ) - カルピンさん» うわあああごめんなさい!仮にもらびおじなのに…俺の阿保… ありがとうございます!頑張ります〜! (2017年3月5日 18時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
カルピン(プロフ) - こんばんは、楽しく見させて頂いております。仁兎の字が間違っていますよ。(なんかそっけない文ですいません(泣 これからも頑張ってください! (2017年3月4日 6時) (レス) id: 585f549c90 (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - ウィング・ジョーカー《sgsyi 》さん» ありがとうございます!言葉が綺麗なんてそんな…!恐縮です!書いてる人間の心は汚いですけどね(( (2016年11月11日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
ウィング・ジョーカー《sgsyi 》(プロフ) - こんばんわ!この小説読んでてとても面白いです!言葉がとても綺麗で読んでてまず飽きません。これからも頑張ってください!応援してます! (2016年11月11日 19時) (レス) id: 3f8be5b0cb (このIDを非表示/違反報告)
狼(プロフ) - 瀬名 凛さん» いや、一風変わった子の方が面白いなって思ってて。キャラは基本爆発させてます。キャラ崩壊しててすいません((ありがとうございます!更新頑張ります〜! (2016年9月24日 21時) (レス) id: 487fc714f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狼 | 作成日時:2016年9月20日 0時