なんか裏切り者になったんだけどw【歌い手】

30話だけど(最後の方を少し変えました) ページ33

殺してやる殺してやる殺してやる！！



アイツは！！人の命を...!!


私はラブを押さえつけ、そして...



ザッ


はっ！！これが当然の報いだ、よ？え、



ポタッポタ


血の流れる音、地面に涙のように落ちる真っ赤な花



うそ、でしょ？


カッターナイフの刺さった先を見る


見ちゃダメだって分かってるのに、見たら後悔するって分かってるのに


私は、前をみる


そしたら...っ！！


96「っ！！」


くろちゃんがカッターナイフを素手で刃を持って止めてたんだ


なんで！なんでなんで！！


『くろちゃん！大丈夫！？なんで止めたn((パンっ))え？』


え？私、くろちゃんに...叩かれた？


え？え？


96「A！！なにやっとるん？！

こんな事してまいが喜ぶと思う？！

ありがとうって喜んでくれると思う？！

...そんなわけないよね？？分かってるよね？！

それに、そんな事したって...まいは...！まいは帰ってこないんやで！！」



チリン チリン


風鈴の音がした。夏に、まいと私とくろちゃんで一緒に外を見ながらスイカを食べたんだっけ？あの時の風鈴、今でも覚えてる。まいから、貰った彼岸花の風鈴。


あの時の、風鈴の音がしたんだ


そうだ...


わたしは...。わたしは！！



チリン チリン


『はぁ、はぁ、...っはぁ。』


音がなったと同時に、私は何をしていたんだ。まいはこんな事しても喜ばない。と後悔した


私は...っなんで


皆「...」


『ごめん、なさい。』


ラブ「え？」

『ごめんなさい！私は、何をしていたのかな？結局人を傷つけようとして...私、やっぱり最低だ。マイは、皆んなは喜ばないのに。復讐は、いい事じゃないって分かってたのに。ごめんなさい』


ギュッ


あ、え？



96「Aの気持ちもわかる。その気持ちは別に悪い気持ちじゃない。ただ、人を傷つけたらダメや。それは、相手のことも、自分も傷ついてしまうから、な？もうええんやで、大丈夫。Aは一人じゃない」


『くろっちゃ...!』


くろちゃんが静かに後ろを指差す


振り向くと皆んなが笑ってくれた


そうだね。一人じゃないや、まい以外にも。たくさんの仲間がいるんだった

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