私は狐神で第二補佐官なのです

第三十五話　初の災難 ページ7

初side



初「...むにゃ...ふぁあ〜...うむ？」

目を覚ますと、朝になっていた。

ここは...じごく...だ...
その、Aさんの寝室...

昨日、歩いて此処に来たとき、
閻魔大王やその他もろもろへの挨拶もなく(強引に)Aさんの部屋に連れてこられ、
疲れたでしょうと部屋の備え付けの風呂に二人して(意外と抵抗はない)入り、
Aさんはいつものいっとくか〜と、入浴中に酒を飲み、飲んだくれて酔いしれダウンして...
ということでさんざんだった。

初「うぅ...眠...」

近くでAさんの寝息が聞こえる。

私は、もう一眠りしようかと、一度布団の上に正座した体を横たえるため、左手を出した。

とたん、左手に、むにゅっ。

初「...む...にゅっ！？」

貴「うぅ...」

初「...っうぅ！？」

貴「...ふぁあ〜あ〜...じゃなくて、おはよう」

うおっ！！？

あ、触ったのはノータッチ...ですか

初「おはようございましゅ」

あ、かんだ。

貴「噛んだね」

朝からなんなんだあぁあぁぃ！

貴「ところで私の胸を触ったのは誰じゃい」

初「う？何の事です？」

貴「あ、そう？なんだ気のせいか...」

うん、そうです。
気のせい気のせい気のせい。

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