問題児は危ない騎士と出会う３ ページ22
凍りついたように動かない真を冷徹に見つめる。
泉「綺麗な見た目はさ、ゆうくんに神様がくれた唯一のギフトなんだから。
それを捨てて、こんなことするのは才能と人生の無駄遣いだよねぇ？」
そして真のメガネを奪い、忌々しそうにそれを床に投げ捨てた。
バキッ
真のメガネがーー
潰れた。
泉「グラビアモデルに心はいらない。夢も希望もいらない、友達もいらない…。
綺麗であれば求められる…。それだけ」
そして急に真を突き飛ばす。
ちょ、やりすぎじゃね？
泉「今はもう、見るに堪えない。がっかりだよ、失望しちゃった
今からでも遅くないよ。くだらないお遊びはめて、こっちに戻ってきなよ？
ゆうくんは『お人形』、人形が自分の意思で動き始めたら、
それはもう気味悪いだけだよねぇ？」
真「…お遊びなんかじゃ、ないです」
やっと真が言い返した。
いっけー！！
泉っち先輩、どう返すんだ！？
あれ、私、どっちの味方したいんだろ？
真「僕は、本気です。
この場所でしか、生きてるって実感できない。『trickstar』は空っぽだった僕の人生で初めて見つけた宝物なんです。
絶対に失いたくない。
僕はもう、心を殺しながら生きていくのは嫌だ」
過去に、何かあったんだろうな。
泉っち先輩と真の話をつなげてみると、
『グラビアモデルを昔、真はやっていた。
心を殺しながら。
真はそれが嫌でグラビアモデルをやめた』
そんな真にとって、初めてできた居場所、宝物が『trickstar』なんだ。
泉「いいけどねぇ、別に。
どうせなにもできずに失敗して、挫折して。
俺のとこに戻ってくる。
寄り道も、いいけど。どうせ自分の才能からは、運命からは逃れられないのにねぇ？」
真緒「おい」
真緒は怒りで肩を震わせていた。
無理やり泉っち先輩の胸ぐらを掴んで自分の方を向かせる。
真緒「あんたが、真とどんな関係なのかは知らないけど…
わかったようなこと、言うなよ。
どれだけ真が、頑張ってるか、知らないくせに。足りないところがあっても俺たちがカバーする。
『人形』なんかじゃない、人間として生き始めたんだ！
それを邪魔すんなよ！」
真「…衣更くん」
真の強張った顔が救われたような顔になる。
泉「ふぅん。暑苦しいね、鬱陶しい。
努力とか、情熱で渡っていけるほど、アイドルは甘くないよ？
現実は冷たくて、心はすぐに壊れる」
そのとき。
「まぁまぁ！
3人とも落ち着きなって！！」
張り詰めた雰囲気の中、入っていったのはーー
羽宮さんだよ☆
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シナモンロール様(プロフ) - あみかさん» わあ、ホントですね！ご指摘ありがとうございます！楽しいと言って頂けて、とても嬉しいです！本当にありがとうございます！ (2017年1月2日 13時) (
レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
あみか(プロフ) - 「問題児舞台袖でスタンバイする」の時の颯馬くんの自己紹介の時、名前が「颯そ馬」となっています！そしてこの作品とっても楽しいです！ (2017年1月2日 12時) (レス) id: 06e1146b33 (このIDを非表示/違反報告)
シナモンロール様(プロフ) - ステラさん» マジですか！ありがとうございます！！やばい嬉しすぎて口元の筋肉が緩みまくってます！…アッ、親に気持ち悪いって言われました…。めちゃくちゃ嬉しいです！頑張りますね！ (2016年12月5日 7時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 夢主ちゃんの性格やあんスタキャラ、モブ達からの扱いがどストライクすぎてハマりました(^p^) これからのお話も凄く楽しみです！無理せず更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年12月4日 23時) (レス) id: 19ff157f55 (このIDを非表示/違反報告)
シナモンロール様(プロフ) - フワ犬さん» ありがとうございマァァァス！！頑張りますね！ (2016年11月15日 22時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊かるぴす＊ | 作成日時：2016年11月13日 18時
