冗談じゃない【あんスタ】

22.頼みごと ページ24

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『瀬名先輩、お時間、いいですか？』



泉「はぁ？…ったく、手短にしてよねぇ。」


資料の束を見て察してくれた





『…あの、わたし、また間違えたくなくて…。』





瀬名先輩は知っている、

私の「欠けている」 ものを。




泉「…はぁ、あれ以降何があったか知らないけど、

少なくとも、間違ってるってことは分かるんだ？」



『先輩の事だから、察しましたよね。

でも逆に、今回何故か…それを期待させられて…』




泉「………アイツ、

勧めてきたと思えは…そーゆうことねぇ。」



先輩は思い出したかのように何かを呟く


『え、先輩…？』




泉「こっちの話。

それで、Aはどうしたいの？

アイツの指示に全部従わなくちゃダメなやつ？」



アイツ、って………


『…先輩、勘が鋭いね。』



泉「………年上にはぁ〜？？？」



『ふに"ぃぃぃ…け、けいご…。』



痛い、つねられた。




『そこまでは言われてない、けど…』



泉「なぁんだ、じゃあいいんじゃない？

そこまで無理して従うなんて、馬鹿馬鹿しい。」




『いや、でも』



泉「あのねぇ、

また昔みたいな「良い子ちゃん」になりたいの？

違うでしょ？」


はぁ、とため息をつく先輩、


その言葉に胸が傷んだ。



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泉「…そんな不細工な顔しないで、AはAなんだからさぁ。」


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『瀬名先輩ってば、変わってないなぁ…』

一言多いよ、


思わず笑みを零してしまう



それも愛だと受け取っておきますよ。



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「……つまんないの。」


扉の向こうで、1人呟く


そのまま立ち上がり、夜の生活に戻って行った





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