†第24話† ページ26
嶺二サイド
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「たっだいまぁ〜」
しぃんと静まりかえった家に、愛音の陽気な声が響く。
「ん、おかえり。
…なんか愛音、ごきげん?」
「ええっ、そ、そんなことないよ〜?」
赤面になってぽりぽりと右頬を指でかく。
このときぼくは勘づいた。
あの、例の“彼女”の事かな__。
愛音はなにか大切な事をかくしているときはななめの方向に視線を向け、右頬を指でかく。
これも、親友であること、そして長年同室だったことから分かったことだ。
「そっか。」
「あっ、ところでさレイジ、花瓶とかってある?小さめの。」
「花瓶〜?えっとね、そこの棚にあった気がするよ〜」
「わかった、ありがと。」
花瓶…?ということは花でも買ってきたのかな?
「……よしっ、でーきた。みてみて、レイジ!」
「ん〜?……っ、わぁ…」
愛音のそばの花瓶には、綺麗な水色の花が生けられていた。
「綺麗…なんか、愛音みたい。」
ぼくはこの言葉に、メッセージを織り込んだつもりだった。
なのに。
「えへへっ、そうっ?やっぱりそう思うよね!」
と言い、顔を赤く染め、右頬を指でかきはじめた。
もしかして、これ_______
“彼女”から貰ったもの__?
だとしたら。
その人は……愛音のことをすごくよく理解してるんだ__
この花が愛音のようだからプレゼントした。
愛音のよう。
そう、かの愛音の親友であるぼくでさえ、これ以外に愛音にあう花はないと思ってる。
澄んだ空か海をそのままうつしとったような水色。
シンプルさの中に可憐さを含んでいる。
まさに、愛音そのものだった。
そんな愛音を短期間で理解しつくすなんて__
「___なかなかやるね。」
「?レイジ、なんか言った?」
「いや、別に〜?」
「ふ〜ん…まぁいいや!お茶でも飲む?」
「うん、手伝うよ〜ん♪」
でも今は。
少しだけこの笑顔にすがっていよう____
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トキヤ誕生日おめでとう!!!
それとしょーたんCD発売おめでとう!!!
ですね。
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藍堂 - とっっっても面白いね!気に入ったよ。やっぱりさ、歌の歌詞にそって書くってことは、長くなるのかな?ちなみに私、秘密 黒の誓いが好きなんだ。一回目聞いた時、泣いたよwあ、それと、再新頑張ってね!応援するよ♪ (2015年2月8日 1時) (レス) id: 3978161a67 (このIDを非表示/違反報告)
椛トロ(プロフ) - 秤さん» ありがとうございます! (2014年8月16日 11時) (レス) id: 9cee11950b (このIDを非表示/違反報告)
秤(プロフ) - 初めまして!秤宮です。名前が反映されてませんが…。いつも応援してます! (2014年8月16日 11時) (レス) id: 5796cf60f5 (このIDを非表示/違反報告)
椛トロ(プロフ) - 遥さん» お返事遅れて申し訳ありません!遥さん、よろしくお願い致します。 (2014年7月30日 9時) (レス) id: 9cee11950b (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 初めまして**長男の遥です〜*いつも妹がお世話になてます*!! (2014年7月20日 20時) (レス) id: d80e756d45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椛トロ | 作成日時:2014年6月7日 7時