†第21話† ページ23
愛音サイド
††††††††††††††††††††
真っ黄色な花びらでふちを彩る、大きなヒマワリが太陽に照らされる。
「あーあ…汗が酷い。」
「仕方ないよっ、今日は猛暑日らしいからさ…」
暑さでぐったりとした親友の言葉がさらに暑さを増せさせたような気がして、はぁ…と大きな溜め息をつく。
季節は廻り、今は夏。
「こんなんじゃ歌う気になんないよぉ〜っ!もっとクーラーきかせてよぉっ!」
足をバタバタさせて大声で騒ぐレイジを一瞥して、
「仕方ないよ…これ以上、寮のクーラーの温度は下げれないんだから…」
「えーっ!?もーっ、シャイニーさんったらぁ!かわいい生徒が熱中症で倒れちゃってもいいのっ?!」
「…レイジの暑苦しさは、暑かろうが寒かろうが通常運転だよね…。その元気の良さは、むしろ尊敬するよ…」
「ちょっ、なにそれっ、ぼくちんのことほめてるのっ?!けなしてるのっ?!?!」
「あーうんほめてるほめてる」
「ど、どうにもそうは聞こえないよぉ〜!!!
ってか今、愛音っ、棒読みだったよねっ?!?!」
「いやぁそんなことないない」
「あるーーー!!!わーんっ!!!」
大げさに泣き真似をはじめるレイジを眺めつつ、その時のボクは、思ってたんだ。
こんな平穏な日常、これからずっと続けばいいなって。
でもやっぱり、無意識でも__心のどこかでは勘づいていたのかもしれない。
そんな願い、叶うわけない____って。
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍堂 - とっっっても面白いね!気に入ったよ。やっぱりさ、歌の歌詞にそって書くってことは、長くなるのかな?ちなみに私、秘密 黒の誓いが好きなんだ。一回目聞いた時、泣いたよwあ、それと、再新頑張ってね!応援するよ♪ (2015年2月8日 1時) (レス) id: 3978161a67 (このIDを非表示/違反報告)
椛トロ(プロフ) - 秤さん» ありがとうございます! (2014年8月16日 11時) (レス) id: 9cee11950b (このIDを非表示/違反報告)
秤(プロフ) - 初めまして!秤宮です。名前が反映されてませんが…。いつも応援してます! (2014年8月16日 11時) (レス) id: 5796cf60f5 (このIDを非表示/違反報告)
椛トロ(プロフ) - 遥さん» お返事遅れて申し訳ありません!遥さん、よろしくお願い致します。 (2014年7月30日 9時) (レス) id: 9cee11950b (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 初めまして**長男の遥です〜*いつも妹がお世話になてます*!! (2014年7月20日 20時) (レス) id: d80e756d45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椛トロ | 作成日時:2014年6月7日 7時