†ヒミツ†〜黒の誓い〜【美風藍】

†第11話† ページ13

愛音サイド





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朝。




早乙女学園にしては珍しく、今日も休みだ。






目覚まし時計を片手で止め、ゆっくりとベッドから体を起こす。





昨日は作詞に時間がかかって、寝たのが夜の2時くらいだった。






隣では、パジャマに着替えていなく、まだ私服のままの嶺二が気持ち良さそうに寝ていた。





「…気持ち良さそうだし、このまま起こさないでいっか。」




そう思い、レイジを起こさないようにそっと部屋を出た。





＊



昨日のつくった歌詞を読み返し、改善すべき点にマーカーとペンを使って書いていく。






そんな地味な作業をしていた。




＿＿すると、何故か唐突に…彼女…Aちゃんの顔が浮かんだ。






＿＿『あっ、ご、ごめんなさいっ！』




＿＿『どおりでお顔が綺麗だと思ったわ』






彼女との会話の場面が頭の中に浮かぶ。








そうすると、何故だか気持ちがそわそわして…いてもたってもいられない感じになった。








「…そうかボク…彼女に会いたいんだ…」





多分、そう。






彼女と会うことを考えたら、心があたたかいし…それになにより…





＿＿ボクは彼女が、好きだから…









「…よし、行こう。」




席から立ち上がり、身支度を整えるために自室へ向かった。

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