コーラの発明者に会ってみたい/2 ページ8
◇
「いきなりで、ごめんな
───ずっと前から、好きでした」
…えっと、それは、どういう、
思考回路が強制ストップされる。
えっ、それはどういう、意味だろう。
「………えっ…？」
自分でもわかるくらいに、顔が熱いのがわかる。
───今まで告白なんて、女子にも男子にもされたことがあったのに、何も思わなかったのに、なんで。
なんでこんなに、胸が痛いんだろう。
どうしよう、気まずい。何か言わないと、私がやってけない。
「っな、な……………」
「な………？」
私と同じことを思ったのか、真緒はぱくぱくと何かを言い出す。
今度はなんだ。どこか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。
「っなんてなっ！ 冗談だよ、冗談！」
真緒は笑みを浮かべながらそう言った。
───冗談、だって？
「…っはぁぁあああぁぁぁああぁぁっ………！！！
……ま〜くん、アンタねえ…！」
ため息しか出ない。ま〜くん───いや違うわ、真緒は何を考えてるんだ！！！
あそこまで真面目な顔をするから、本気なのかって思ったじゃん、びっくりした…
いや、びっくりしたで済ませられんわ。
「あー………びっくりさせてごめんな？」
「ごめんなで済む話じゃない……」
揶揄うのもいい加減にしてよ。力が抜けて、へなへなと地面に座り込む。
…最ッ悪。絶対今顔赤いじゃん、ばか。
「………それで、これは何？」
「ん〜？これはなー…
───告白予行練習、だよ」
告白予行練習。うちの妹と真緒の妹がきゃあきゃあ言っていたあれか。
たしかあれは、幼馴染の男の子が好きな女の子が、告白予行練習を装って告白して付き合う───みたいなやつだっけ。
「…はぁ？ 練習？」
「なっ、かっこよかった？ ちょっとドキッとした？
…───あー…」
真緒に湿度100%の視線を向ける。
真緒は申し訳なさそうに謝ろうとしてくる。相変わらずだ。
「…そんな顔すんなって、俺は、」
「本気になるよ」
「───っは？」
さあっと秋の訪れを知らせるような冷ややかな風が過ぎる。
…たしかに、これは。真剣な表情になるのもわからなくはないけど。
「じょーだん。仕返し」
「───ッお前な…！」
アンタがさっきやったことじゃん？
そうごまかしたけど。
───私に、変な期待させるようなことを、してこないでよ、ま〜くん。
◇
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まいとりー。(プロフ) - 夏目かこさん» 夏目かこさん、コメントありがとうございます。そうです、大正解です！！ (2022年9月14日 7時) (
レス) id: a716690bac (このIDを非表示/違反報告)
夏目かこ - ハニワですね、告白予行練習 (2022年9月13日 23時) (レス) @page3 id: 26710bd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいとりー。 | 作成日時：2021年11月20日 23時
