ライガールフレンド ページ23
◇
「は〜〜〜〜、まっじで助かった！」
「いえいえ。助けになれてよかった」
また明日。
また明日ね。
そんな言葉を交わして、真緒は隣の家に駆けて行く。
「───お姉ちゃん、」
「姉ちゃん、」
リビングに戻ると、なにやら深刻な表情をした弟と妹がいて。
どこか心配そうな顔をしていた。
───たぶん、真緒から聞いてるんだ。告白予行練習のこと。
「心配しないで、お姉ちゃんは元気だよ〜」
無理やり笑って、自分の部屋に戻っていく。
それから、風呂に入って、本を読んで。
明日がどんどん近づいてきて。
「明日には、わかるんだ…」
小さいころから隣にいたはずなのに。
アンタの隣に立つ人は、私と凛月じゃなくて、別の奴になるんだ。
「ははっ、何考えてんの、私」
徐にスマホを取って打ち込んだのは「アンタのわがまま、私なら聞いてあげられるよ」なんてキザな言葉。
柄じゃないし、どうしてこんなものを送ろうとしたのかさえわからない。
私は少女漫画のヒーローか、なんて自分の行為に自分でツッコんで呆れる。
明日が来るのが怖くて、でも時間は止まってくれない。
冴えたままの目を、ぎゅっと瞑った。
このまま時間が、止まってしまったらどんなに良かっただろうか。
＊
＊
＊
『今日の運勢第二位は───てんびん座のあなたです！
今日の恋愛運は絶好調！ 気になるあの子に告白されちゃうかも？！
ラッキーカラーは青色です！
そして今日の運勢第一位は…───』
「…恋愛運、ねえ…」
いつもは気にしない"恋愛運"。皮肉なことに、今日に限って絶好調。
なんだ、新手の嫌がらせか？
「…当たってればいいのに」
せっかく
そう思いながら、いつの日か真緒にもらった青いバレッタを手に取った。
◇
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まいとりー。(プロフ) - 夏目かこさん» 夏目かこさん、コメントありがとうございます。そうです、大正解です！！ (2022年9月14日 7時) (
レス) id: a716690bac (このIDを非表示/違反報告)
夏目かこ - ハニワですね、告白予行練習 (2022年9月13日 23時) (レス) @page3 id: 26710bd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいとりー。 | 作成日時：2021年11月20日 23時
