迷子な私は知っている

チョイス ページ36

パパから800円をもらい、小さな声で


「いってきます。」

と言った後、玄関のドアをゆっくりとなるべく音を出さないように閉めた。

それから、エレベーターまでの長い廊下を歩き出す。



なんか、でも少しむしゃくしゃしちゃって、長い廊下を全力ダッシュして、エレベーターを呼べる場所までついて、ボタンを押して待っていた。



それから、エレベーターが着いて、扉を開けてくれたからそれに乗り込んだ。

中には、誰も乗っていなかったから私の貸し切り状態。


1人エレベーターに揺られながら外に見える都内各所の有名な場所を見て、今までの東京で出向いたことを思い出す。



浅草に行ったり、ディズニーやスカイツリー、東京タワーや銀座や渋谷とか原宿の都心の方の街へお買い物にも行ったんだよね。



鏡張りのエレベーターから東京スカイツリーや、大きなビルがすごくよく見えて、東京って本当に都会なんだなぁ、と実感させられた。



それから、目的地につきましたよ、みたいな感じでエレベーターからチンって音がなってコンビニのある階についた。



長い廊下をスタスタと足早に歩いていくと、お目当てのコンビニに到着したの。




お店の自動ドアを抜けると、店内放送の音楽が流れてきて店員さんのいらっしゃいませ〜と言う声が聞こえてきた。



少し駆け足でパンのコーナーに向かった。


なんか、今日はサンドイッチとかメロンパンとか、パン系のものを食べたくって。




棚の中に置いてある商品はどれもとっても美味しそうだったから、選ぶのに少し時間がかかったけど、結局、ハムとチーズのサンドイッチと、ホットのミルクティーに決めたんだ。



レジに並んで、商品を出し、お会計を済ませて、部屋に帰る。


ありがとうございました〜、なんて店員さんの声を背に自分の部屋へと戻る。





それから自分たちの部屋までにある長い長いエレベーターや廊下を超え、部屋に着いた頃には、このホテルを出るまで残り15分となっていた。

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