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誘拐:45 ページ3

「……え?

……さぁ。僕は貴方が倒れる瞬間を見てないので、何をどうやったら1人の人間を瞬く間に気絶させられるのかはわかりませんけど。
知ってのとおり彼女、相当腕っぷしが強いので。後ろから襲って薬でも嗅がせたんじゃないですか?
ほら、薬剤とかもたくさん持ってたでしょう。

「それはともかく、Aさんが驚いている間に、ふと目を向けると倒れている貴方の顔が目に入って。

「倒れているのが、貴方ーーーー花宮さんであることに気づきました。

「それも束の間、目撃者を排除しようと考えたらしいAさんに口を塞がれて、道路に押し倒されました。
そこで簡単にいえば脅しをかけられたわけです。

今見たことを全て忘れろ。誰かに言えば命はない、と。

「普通ならすぐに頷いて逃げるところなんでしょうけど、僕は逆に彼女に咄嗟に提案を持ちかけました。

僕もこの男には恨みがある、誰にも言わないから協力したい。

と、そんな内容で。

……ええ、貴方の名前を出した時には目を見開いて驚いていました。

「彼女もだいぶ渋り、迷っていたようですけど、最終的にはその方がリスクが低いと考えたのでしょう、僕の提案に乗ってきました。

「それからは、まず貴方を車椅子に乗せてあの建物まで運び、協力者である自分の存在がバレないようにしながら文字通りAさんのサポートをしていました。

「彼女の留守中の監視とか、掃除とか、お風呂の準備とか。
スパイみたいで案外楽しかったですよ。

「部活の合間を縫って来ていたのでずっとあそこにいたわけではありませんでしたが、ほとんど最後まで貴方を騙し続けることはできましたし、僕の役割としてはまずまずでしたよね。

「貴方へのちょっとした仕返しという一つの目的もクリアです。ははは。

「……え?腹立つから得意気な顔するな?

「人からはよく無表情と言われますが、貴方は僕の表情筋の活躍はわかるんですね。




かくして、黒子はAとの出会い、協力を経てここに至るまでの経緯をそんな風に語ったのだった。

話が長い。

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設定タグ:黒子のバスケ , 花宮
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クロユリ_Leia - 完結まで、楽しみにしてます! 2019年になっていますが、いつまでも待ってますよ! (2019年7月27日 2時) (レス) id: cb3cd906f4 (このIDを非表示/違反報告)
花雀 - 続きが楽しみです!!! (2016年11月20日 14時) (レス) id: 7a0edb0cd5 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - 白奈さん» 確かめてみたところ、オリジナルではありませんでしたがキーワード設定に不備がありました……ご指摘ありがとうございました! (2016年6月15日 18時) (レス) id: 56d5d2ac75 (このIDを非表示/違反報告)
白奈(プロフ) - 気のせいだったら申しわけないのですが、オリジナル作品になっていませんか? (2016年6月15日 17時) (レス) id: 37bc689230 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - らぁらさん» そう言っていただけるととても嬉しいです!期待にそえるようにかっこいい花宮を頑張って書いていきたいと思います。コメントありがとうございました!! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 56d5d2ac75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mae x他1人 | 作成日時:2016年3月31日 11時

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