控えめに仕事させて、てか帰らせて.25 ページ25
「まぁAも許してれって、赤也が調子に乗るのはいつものことなんだって。な、ジャッカル！」
「俺かよ!!…たしかにそうだけどな」
しっかりとAは説明したのだ。地図も読める、電車も乗れる。きちんと説明し誤解を解き、許してやろうと切原に歩み寄った。しかしその優しさは当の本人には届かず「その話は良いからゲームしません？」と、言い放った始末。
流石に怒り礼儀を学べとそっぽを向いたのだった。
『あの子は社会を甘んじてる、軽く見過ぎ。あの返答は聞き捨てならない』
「その気持ちも分かるけどさ、な?一回話を聞いてやってくんね?」
Aの後ろには先ほど失言した切原が正座している。何とかブン太が説得し、Aと切原が向かい合った。
「その…さっきは失礼しました!!実はAさんの名前が立海で出回ってて話を聞いてたんですけど、本人が目の前にいるので噂が本当か確かめたくて…俺…焦りすぎました」
流し目でブン太とジャッカルを見ると全力で首を縦に振った。そんな二人を見て「後輩思いの先輩だな」「二人に免じて許してやろう」と言うことで場が収まったのである。
20分程度の長い話にしては内容が薄い。
『ねぇ、切原』
「なんすか？」
事が済んだと安心したのか先ほどの小競り合いが嘘のような犬のような目でこちらを見てくる。
『その噂って何?ミスコン?』
「それもあるんすけど…しらないんですか?デマなのかもなぁ…」
『デマでも良いから何なの?』
切原が言おうとした矢先の出来事だった。ブン太が口をふさいだのだ。そしてジャッカルはAの耳をふさいだ。
何をするんだと切原と二人で怒ると何故がAだけを残し切原が連行されていった。残されたAは本人に聞かれたくない噂だったのだとショックを受け3人の部屋の隅に体を納めた。
一方その頃の切原一行は
「何で本人に確認をとろうとするんだよ!!」
「えっ?ジャッカル先輩だってほんとかどうか怪しいって言ってたじゃないッすか!!」
「だからって本人に聞くか普通!?まだあって幸村に聞くだろう」
「でも部長に聞くのって怖いじゃないッすか!!聞いても答えてくれるか分からないってのに」
どこから流れたのか、はたまた造られたのか。その噂は立海には聞いたことがないという生徒がいない程有名な話。「幸村精市に好きな人がいる」それは女子生徒にとって過酷なお知らせだった。
何故山瀬Aの名前が浮上したのかは未だ不明。
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山下後輩(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原哲也ですか!!高校生組でも出せそうですね!!でもちょっと笑ってしまいました。小説は厳しいですがキリがついたら番外編で出したいと思いますね! (2017年11月4日 20時) (
レス) id: d71824c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます！家庭事情により更新がものすごく遅くなりますが頑張っていきたいと思います！！ (2017年6月6日 0時) (レス) id: 9f003b2981 (このIDを非表示/違反報告)
有馬 - すっごい面白いです！！！更新がんばってくださいね^ - ^ (2017年5月20日 22時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山下後輩(マオ) x他1人 | 作成日時：2017年4月5日 20時
