控えめに仕事させて、てか帰らせて.19 ページ19
小石川大石、そして女子と会話を弾ませていたら長い廊下が終わり人一倍大きいドアが見えた。幸い男子の方には常識をわきまえている二人、なにかあってからではいけないとAは彼らに協力を依頼する。
『二人とも信用するから…よろしくね？』
釘を刺すような言い方に頷くしかない。二人は息をのみ首を大きく上下に振る。
何故ここまでするのかは万が一と言うこともあるがそれよりここが跡部と別荘だから、そしてなにより頼りになる先生方がいないからである。跡部の使用人もいるが親身に寄り添ってくれる先生のがいいのは歴然。しかも初対面の人に助けてとはなかなかいいづらい。だから近くにいてなおかつ冷静に対処してくれそうな人の同意が得たいのだ。
「ではごゆっくり」
そう言って使用人はドアを開けるとすぐさま歩いてきた道のりをまた歩いて行く。まだ仕事があるのだろう。
「うわあ…流石跡部の別荘はでかいな…」
「いや、ここは目的地の跡部の別荘ではないらしい」
小石川がこぼした一言を拾い返答したのは青学の生徒会長でテニス部部長の手塚。
「え、違うんですか!?」
「ここは跡部財閥が経営しているホテルのラウンジ、勉強会が行われる別荘は今から飛行機で行くらしいね。招待状に書いてあった"逃げ道をなくす"って意味がやっと分かったよ」
『ごめん私飛行機苦手なんだ、まあ私は女の子たちの付き添いで来たから…後は小石大石と手塚…と君が守ってあげて。私授業受けに行かなくちゃやべ。』
茶髪美人の彼に言われて自分が置かれている状況に気づいたAはこの場を離れようとした。
が、すでに人は集まっている。逃げ道はないと彼女の肩をたたくのが二人。
「なに言うとんねん。飛行機苦手なのはともかくちゃんとお前は勉強するために来とるわアホ。授業も学校側から休みもらっとるし…諦めが悪いのは分かったけどここは折れてもらおうか?」
「分かってるじゃねーの白石!山瀬の分の席は用意してある、例えお前が飛行機が苦手でも安心しろ。なんせ飛行機のパイロットはプロ中のプロだからな!!」
鬼の白石と招待状を送りつけた本人がそろえばもうお手上げ。逃げる道をたたれたも同然。
「なにか言い残すことは？」
『…大人しく乗るからお前らは近づくな』
こうして一連の流れが終わったのだがそれを見ていたほとんどが思う
(跡部に近づくなって目の前で言った)
しかし何事もなかったかの様に跡部は
「乗る場所を決めるぞ」
と拳をあげて言うのだ。
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山下後輩(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» 原哲也ですか!!高校生組でも出せそうですね!!でもちょっと笑ってしまいました。小説は厳しいですがキリがついたら番外編で出したいと思いますね! (2017年11月4日 20時) (
レス) id: d71824c5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 原哲也(ハラテツ)の小説も書いて欲しいです (2017年11月4日 19時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マオ(プロフ) - 有馬さん» ありがとうございます！家庭事情により更新がものすごく遅くなりますが頑張っていきたいと思います！！ (2017年6月6日 0時) (レス) id: 9f003b2981 (このIDを非表示/違反報告)
有馬 - すっごい面白いです！！！更新がんばってくださいね^ - ^ (2017年5月20日 22時) (レス) id: a61dc9da8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山下後輩(マオ) x他1人 | 作成日時：2017年4月5日 20時
