疲労度MAX【テニプリ】

控えめに仕事させて、てか帰らせて.27 ページ27

『桜乃ちゃんは今日、どうしてきたの?』


「えっと…」

『あ、怒ってるんじゃなくてね?』

「おばあちゃんにお願いされて、なんでも女の子が必要だって言われたんです。結局一人じゃ心細いので朋ちゃんに訳を言ってついてきてもらったんです」

『そうなんだ。実は私も無理矢理参加させられて、桜乃ちゃんは1年生なのにえらいね』

「そんなことないです!私なんてまだまだ…リョーマ君にも迷惑かかってるし…」

暖かい湯船の中桜乃は顔を赤めている。当然Aもだ


『…恋バナとか?』

「＿＿!!」


『でもほかの話が良いなら話題変えるよ?』


桜乃は顔を下げ、「ごめんなさい」と素直に言ってきた。

「年頃なのかな」そうつぶやき話題を変える


くだらない話だがテスト明けに修学旅行で東京に行くことを話したAだったが、思った以上にうけがよく和気藹々としたムードが流れたのだった。


『さあ、長風呂は体に悪いから出ようか』




二人で浴場を出てバスタオルで体を拭く。丁度服が着替え終わった頃に残りの二人が笑いながら出てきた。

『ドライヤーが3つしかないのかぁ私は後でタオルで乾かすから』

そう言って少しドライヤーで乾かし譲った

くしで髪をとかすAを見て他の三人は


申し訳ない気持ちと共に濡れているせいでイメージが変わったAを見て可愛いと素直に思った

そして三人のドライヤーに時間がかかりそうと判断したAは勉強の準備をするため先に行くと言い残し先に出る

夏だから湯冷めもしないが、歩いていると後ろから背筋が凍るような感覚の視線があることに気づいた。

ゆっくりと後ろを振り向くと顔のしれている3人の姿がある

のちふたりは今あいたくなかった人だが

白石、不二、幸村。世にも珍しい組み合わせだと思う

「なんで髪が濡れてとるんや、風呂はまだあとやろ」

「ああ、でも服は着替えてるし。早めに入ったんじゃないかな?」

「…良いと思う」

『おい、最後』

幸村の言葉が大分気にかかるがAは不二に当たってるとだけ言い残し、

『まぁ急いでるから、幸村は後から理由をメールで送ること、簡潔に。いいね?じゃあまた後で』


じゃあねといっても返事はなかった。



「あれはダメだと思うわ…小春がいなくてよかった」

「これは白石の意見に賛成するよ」

「前のドレスよりも俺はアレ、いいと思うな。」

「何言うとんねん」

「幸村、TPOって知ってるかい?」

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