【文スト】彼女はいつも哀れんでいる (ページ41)

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かのじょ４１ページ41

尾「いつ見ても変わらない愛らしい姿じゃのぉ…【金色夜叉】」
『……』

背後から大きな夜叉が現れ、私は高くジャンプした。
夜叉は虚空を切り、その間に夜叉の頭を蹴って尾崎の方に思い切り近寄った。

尾(なっ！？)

『殴らせ＿＿っ！？』

空中で体を捻り、次の攻撃を避けた。
尾崎の前には目の前には注射針があり、エリスが姿を表していた。

『っ、集団で1人を捕まえるなんて卑怯だぞ！』
芥「全て避けれるAが化け物だ」
中「流石教官だなァ」

『…』

私は背中の方に手を伸ばして、ドアに触れた。
みなはじーっと私を見て警戒してる。

(ここから出なきゃ…私が不利になる)

森「！ま、待って！」
『考え直してから、また連絡して鴎外』

私はそう言って出入口のドアを開けて直ぐに閉めた。
近くにいる見張りをぶん殴り、銃を2丁手に入れて、マフィアから出て行った。

『……言わなきゃ良かった…異能なんて要らないよ』

＿＿＿
＿＿
＿

太「あーあ、逃げられちゃったね」
中「逃がしたのは誰だァ」

太「私？私じゃないよ、Aの身体能力の高さだよ」

森「また化け物みたいな強さになってるねぇ…」
エ「Aを傷つけたくわないわ…」

尾「強いのぉ」

芥「…Aを捕まえるのですか？」
森「そういえば芥川くんだけ捕まえようとしなかったね」

芥「はい。Aは悲しそうな目をしていたので流石に悩みます」

芥(本当にAを捕まえて長生きさせるべきなのか？)

芥川は静かに考えるも、みんなは捕まえる気満々だ。
理由は単純。

太「前のようにはなりたくない…」

＿鮮明にまだ覚えてる。
冷たくなった体に、少し青い顔。
ﾋﾟｸﾘとも動かなくなった指。

なにより、昨日までは話していた彼女が居なくなってしまったあの恐怖感。

会ってしまったから仕方ないんだ。
もう、出会わないコトには戻れないんだ。

みんなはよく考えている。
きっと間違ってることなんて…分かりきってる。

人の道から外れたマフィア。
それに慣れてしまったからどうしたらいいのか、分かんない。

芥「…すみません。先程は失言しました」
森「強制参加じゃないよ。だけど、良く思い出してくれ」

とりあえず、その場で解散した。。