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10話:心の広い彼 ページ10

そして、次の日。
私はまた仕事を終わらせ、帰っていた時だった。


『中原さん…』
中「よぉ、感謝の気持ちで持ってきたぞ」


中原さんが家の前で立っていた。
まぁ、連絡交換をした訳では無いし、家も知られた訳で待っているのは…そうか。
中原さんは袋を持ってきてニカッと明るく笑っていた。


(立ち直ったのか…)


笑顔を見てそう思った。
私は中原さんに近寄り、話しかけた。



『ずっと外に居たんですか?』
中「嗚呼、何時帰ってくるとか知らねぇからな…大丈夫だ。まだ1時間だけだからな」
『1時間も!?まだとかじゃないですよ!』



この人は何時間になれば、「もう」という言葉を使うのだろうか。
すると中原さんは「1時間くらい普通だぞ?」と言ってきた。


……嗚呼、亜里沙はヘーキで遅れてくるから論外だ。
予定の1時間後に行っていいのだ。


私は思わず頭を抑えると、中原さんは袋を差し出してきた。
そして目線を逸らしてゴモゴモと口がゴモっていた。



中「その、な…貰ってばっかで、すまねぇって…な」

『……そこは「ありがとう」の一言で良いんですよ。
何か本気で欲しいのなら言いますし…善意です。』


中「そうなのか…受け取ってくれ。気に入るかは分からねぇがな」



私はそう言って受け取ってしまった。
すると中原さんは「スマホ貸せ」と言ってきたので、渡した。

中原さんはスマホを開けた。
そして電話番号を開けて、自分のに打ち込んでいた。

手際良く30秒程すると、返してくれた。


『…あ、入ってる』
中「また来てもいいか?」

『良いけど…ってか何これ?』
中「家帰ってから見ろよ。秘密だ」



そう言うと中原さんは帰って行った。
私は中原さんの背を少し見たが、真っ直ぐ帰っているようで家に入った。

普通にこれだけを、渡しに来たみたいだった。



中「……はぁぁぁぁ…気軽に渡してんじゃねぇよ。スマホ…(((ボソッ」

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設定タグ:文スト , 愛され , 浮気   
作品ジャンル:恋愛
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2020年12月15日 3時

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