31話:演技師弟 ページ31
中「んで、師匠ってなんだ?」
広い車の中で中原さんは聞いてきた。
雄一郎は、ビシッとして何も言えなかった。
『師匠…私は雄一郎の師匠。ただそれだけ…マフィアだったなんて知らなかった』
中「師匠なのにかァ?」
『言っておくけど、私は演技についての師匠。それ以外は知らない』
雄一郎「はい!俺がこんなに上手いのはししょーのおかげっす!」
雄一郎は元気にそう言った。
すると中原は面白そうに感心して、何か言ってきた。
中「ほぉ…演技……なんか芝居打てるか?」
『雄一郎…付き合ってくれる?』
雄一郎「はい!」
中「じゃぁ、車内だけ…もしくは俺が止めるまでだ」
私は少しだけ雄一郎に話した。
雄一郎は首を縦に振って「いいですよ!」と言った。
……私達は恋人の役目だ。
私達は手を繋いで、一緒に笑いあった。
そして、私は雄一郎の頬に手を添えた。
雄一郎「幹部が見ているけどいいんですか?」
『いいの。大丈夫だから…ね?』
中「?」
私は雄一郎に顔を近づけて、ちゅ…と音を立てた。
(まぁ、ギリギリで止めてるけど…)
中原さんは目をカッと見開いて固まってしまった。
盛大な勘違いだろう。
中「!?////」
雄一郎「チラッ_ …なんか、恥ずかしいっす」
『こーら、中原さんじゃなくて、私を見て』
雄一郎「は、はい///」
私は雄一郎の顔を此方に向け、微笑んだ。
丁度いい独占欲と言う奴だ。
…そんなの1ミリも湧かないけど、演技なのは仕方ない。
(恋愛漫画なら…えっと……キスして、(自主規制)か…うむむむ、マジか)
すると、中原さんは「もういい!分かった!!」と叫んだ。
そして私と雄一郎の距離を開けてきた。
中「い、いいか、絶対2人でもう演技をするな!
分かったか?須田!」
『はへ?中原さんがしろって__』
中「誰に言われてもするな!男と2人で!」
『は、はぁ?』
雄一郎「…」
雄一郎は一瞬キョトンとしたが、その瞬間「へ?」と声を出した。
何か分かってしまったかのようだった。
雄一郎「中原幹部っ、まさか」
中「言うな雄一郎…俺は、そんな事思ってない」
雄一郎「自覚ありじゃないっすか!」
『……?』
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年12月15日 3時