５話：普通だった嘘 ページ5
私は思わず、溜息が零れてしまった。
そしてスマホを出し、亜里沙に電話をかけた。
亜里沙【は、はい】
亜里沙は出てきた。
私は中原さんの方を見て、口を進めた。
一応、中原さんにも聞こえるようにスピーカーにしている。
『ねぇ、亜里沙……中原さんにどうして嘘をついているの？』
亜里沙【え？なんの事、ですか？】
『は＿＿』
私は其の瞬間、目を見開け固まってしまった。
そしてスマホを中原さんの方に向かって投げてしまった。
中「！？」
中原さんは受け取り、大切に持ってくれた。
私は振り返り、目を元を抑えた。
目の奥が暑い…そして、出てきたのは冷たい涙
(嗚呼、私がどうして…亜里沙の近くに居たか分かった。)
私はそう思った。
思わず、乾いた笑みが零れ落ちた。
(私にだけは、嘘をつかないと、思ってた。
過信しすぎちゃった。)
(3日前…気付いておくべきだった。)
信頼していたのに、裏切られると思わず胸が痛くなる。
いや、痛くなるというか…別の感情が溢れ出てくる。
(憎い…嘘をついて…っ。)
この世の弱肉強食の事はもう知っている。
上の者に下は喰われることしかない…。
命がそうだ。
でも、私はそうじゃないのだ。
異能があるから…いくら死にそうになっても生き返れる。
精神は別だ。
瀕死になっても直せない。
(あーあ、私が馬鹿だっ。
…でも、なんでかスッキリする。)
何かの呪縛から解けたような身軽さがあった。
目から溢れ出る涙を押さえ込み、振り返った。
すると中原さんは不安げな顔をして此方を見ていた。
中「…ガチ泣きか？」
『女にそれはダメですよ。
…あと、スマホ、キャッチして頂きありがとうございます』
そう言うと私はスマホを返してもらった。
そして私の近くに持ってきて、1つ質問をした。
『亜里沙…答えてね？』
亜里沙【な、なんでしょうか？】
彼女の返事に私はﾆﾔｯと笑った。
そんな彼は私の方を見て、黙っていた。
『縁を切ろう…そして、強引に付き合えとか言っちゃってたみたいだね。
それも別れてね』
亜里沙【…】
(答えを…君が好きな彼ぴっぴ(笑)に聞かせてやるよ。)
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (
レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます！( * + ◇ +*)ｶﾞﾝﾊﾞｯﾀｿﾞ(` ≡ △ ≡’)ﾜｰｲ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援ｼﾃﾏｽ(`≡△≡’)（なんかこの絵文字可愛くて気に入った） (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(！？)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シグマ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時：2020年12月15日 3時
