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33話:誘拐? ページ33

『所で、ですね。太宰さん』
太「ん?」


私達は少しだけ移動しながら話した。
雄一郎は後ろで周りをキョロキョロ見て、何かを調べていた。


『何故此処に?』
太「護衛だよ。ここの主開催さんの」
『ほぉー…では敵ですね』


私はそう言った。
太宰さんはキョトンとして「マフィアなの?」と聞いてきた。

…今はマフィアなのだろうか?



『雄一郎の影響でそうなります。雄一郎が居なければマフィアでは無いです』

太「へぇー、主開催の命を取りに?」

『いえ、捕獲です。拷問するそうです』
太「怖いねぇ……あ、ソッチは行かない方がいいよ?」

『何故?』
太「君が苦手な亜里沙ちゃんが居る」

『……アッチに行きましょう。』



方向を変え、移動した。
私はエリスが見える位置に着いた。
太宰さんは気付いていないようだった。



太「それで、亜里沙ちゃんの嘘…ちょっと掴んだ気がするよ」
『そうですか。貴方はよく嘘をついてそうですからね』
太「うっ…酷いなぁ……」


(否定はしないんだ……)


太宰さんは前職から探偵社に入るまでの亜里沙の事を話した。
大方あっている。
…そして太宰さんは答えを導き出した。



太「絶世の悪女…見たいな感じだね?」
『何故?』
太「見るからに男の経歴。そして職の雑さ。でも可愛い。」

『正解です。』

太「敦君が可哀想だねぇ…」



太宰さんは他人事のように言った。
中島敦。
多分、キラキラとした主人公だろう。
彼の影響を受けて、元の亜里沙に戻ればいいけど……知ってしまったら遅いか。

金持ちという欲にね。


『彼女も可哀想だねぇ…お金で人生狂うなんて』
太「君は変わらないね」

『お金も大切ですが、そんくらい自分でやります。
それを支えるパートナーが大切くらい…知っています』

太「…」


太宰さんは何かを言いかけようとした時だった。
ふと、サイレンの音が鳴った。

会場は悲鳴が上がり、電気が消えた。


『…誰か失敗した?』


その瞬間、私の頭に冷たいものが当たった。
そして一言言ってきた。


「静かについてきてください」

太「須田ちゃん!何処だい?」
『っ…分かった。太宰さん、落ち着いて下さいね』


私はそう言って謎の男に着いて行った。
…一体誰だ?

私に何の用だ?

34話:優しい誘拐犯→←32話:フラグの回収率の速さ



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作品ジャンル:恋愛
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シグマざん(プロフ) - 朱鷺さん» こちらこそ、ありがとうございます (12月17日 16時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - かっ、神作をありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!✨ (12月17日 16時) (レス) @page46 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます!( * + ◇ +*)ガンバッタゾ(` ≡ △ ≡’)ワーイ (2021年1月24日 4時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やばいです毎回気持ち悪いぐらいニヤついて読んでますwwずっと応援シテマス(`≡△≡’)(なんかこの絵文字可愛くて気に入った) (2021年1月22日 23時) (レス) id: 877859fa3c (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございます。なら、私はジャンプをしながら更新しましす(!?)お楽しみ下さい。 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 5678212689 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/  
作成日時:2020年12月15日 3時

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