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彼の瞳に映ったのは、乱れた姿に火照った体の彼女。
目は虚ろになり、綺麗な涙が溢れていた。
それは自然と彼女を壊したいと言う野望心が芽が出た。
手を求められた時、理性が吹き飛んだ。
いつの間にか彼女の弱い言葉を発し、彼女はぼくに甘えてきた。
「…今になって警戒するのですか」
少し寂しそうに手を握り、彼女の後に着いて行った。
彼の口元は楽しそうに笑っていた。
___
_
エレベーターにのって1つ上の階へ向かった。
この階にターゲットは居るらしく、彼は私より先にエレベーターから降りた。
視界が開けると目を丸くした。
『!』
「見張りも全員殺しました。なので普通に歩いて下さって構いませんよ」
廊下には見張りで立っていたと思われる人が倒れていた。
外傷は見えない。
ただ倒れ、生きている気配はしない。
(銃では無い…)
それを横目に私は歩いた。
そして1番奥の部屋は他の部屋よりも頑丈に出来ていた。
こちらから開ける術はなく、向こうから通すかどうか決めれる設計。
でも、もう機能していないのか、手に力を入れると簡単に扉が開いた。
『…毒殺ね』
「はい、大正解です」
室内を見た途端、全ての犯行が分かった。
みんな、不思議に倒れており、ターゲットの机の上にはワイングラスがあった。
ワイングラスの残りは少なく、飲まれた形跡だ。
『毒なんて一体どこから仕入れてるの』
「企業秘密です」
そう話しながら手袋をつけ、ターゲットの首元に触れた。
呼吸は止まっており、ちゃんと死んでいた。
『私も欲しいな』
「使いますか?」
『……』
目線を逸らすと彼は毒瓶を持っていた。
ニコニコ笑顔で待機しているのを見ると、思わず何も言えなくなった。
『変な人ね。』
「よく言われます」
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シグマ(プロフ) - 黒川かぐやさん» うふふふ、嬉しいです!ありがとうございます!まじ共依存しか勝たん★ (8月27日 20時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
黒川かぐや(プロフ) - あの、好きです……えっと、その👉👈ほんとにこの関係が好きで、この作品沼すぎて、何回も見直しちゃってるくらいです……共依存しか勝たん🥺👊 (8月27日 18時) (レス) id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 橘スミレさん» ふふふ、ありがとうございます! (8月27日 3時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - これぞ共依存ですね。最高です。 (8月27日 0時) (レス) @page44 id: 4832f2335e (このIDを非表示/違反報告)
シグマ(プロフ) - 眠いちゃんさん» おおっ、いいところに気づくねぇ!(ありがとうございます!) (5月13日 19時) (レス) id: af73925dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2022年10月23日 19時