4kg ページ6
すると、羅生門が私の首元に用意された。
私は驚いて数歩下がった。
『龍?どうしちゃったの……?』
芥「貴様は…誰だ?」
『はぃ?』
(龍は記憶喪失になったのか?)
私はそう思った。
でも、龍を見ているとそんなことは無さそうだと思った。
『中原A…ほら、森がまた呼んでるんでしょ?』
芥「……嗚呼、成程。言われてみれば似ているな」
龍はそう言った。
羅生門は無事閉まってくれた。
そして、龍の手をギュッと握ってきた。
これをしたら、私は頭をいつも撫でている。
暗黙の
『はいはい♪』
芥「Aだな。確かに」
『だからそう言ってる(笑)』
そして、私は龍の後を着いて歩いた。
龍の顔には少し笑みが着いていた。
芥「A…痩せたな」
『うん…そうっぽいね。あんまり自覚が無い』
芥「?…ダイエットとかしてないのか?」
『してない。泣いてたら痩せた』
芥「そうか」
龍はそう短く返した。私は安心した。
(ちゃんと龍だ。良かった)
龍と歩いている時、黒服が驚いていたのを私は横目に歩いた。
そんなに驚く事だろうか。
いや、誰も私の事なんて見てないだろう。
きっと、龍に驚いているのだろう。
今も手を繋いでいるし……
『……』
芥「…なんだ」
『手、そろそろ離そ?』
芥「……」
『答えろやゴラ╬』
〜〜〜
〜〜
〜
そして、森の部屋をノックした。
中から「いいよー入って」と軽い声が聞こえ、龍が開けた。
勿論、手は離した。
(何だったんだろう……もっと頭を撫でて欲しかったのだろうか。)
謎が深まるばかりだった。
芥「Aを連れてきました」
森「……?」
エ「ぇ?」
私が来ると森達は目を丸くしていた。
すると隣には兄が居た。
中「あ、やっと来たのかよ」
『ごめんごめん。ガチ泣きしてたから』
私は兄に寄って、両手を合わせて謝った。
兄は「はいはい」と言って頭を撫でてくれた。
私は目を細めた。
森「あ、あの中也君?」
エ「その子は誰かしら?」
2人は私を見てそう言った。
龍は小さくため息をついていた。
『あの……?』
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作者名:シグマ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mao2929891/
作成日時:2020年10月14日 14時